2018年5月13日日曜日

2018 INDYCARレポート R5 インディーカー・グランプリ Race Day ファイナル・プラウティス:スコット・ディクソンが最速

ディクソン、セッティング向上に成功か>

 雲に覆われた空、気温26℃、路面温度は31℃とどちらも低目のコンディションで行われたファイナル・プラクティスでは2回の赤旗が出された。1回目はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がエンジン・トラブルによりストップしたためで、2回目はかなり稀なケースで、数羽の鳥がコースサイドの芝生に舞い降りたことで出された。
 赤旗で寸断されたプラクティスで最速ラップをマークしたのは、昨日の予選でQ1敗退を喫したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。タイムは1分10秒8157だった。彼らは暗闇から抜け出しつつあるのか??
エディ・ジョーンズは15番手と目立たないポジションに終わったが……。

3番手にハンター-レイ! 今週末初めて上位に

  2番手はポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=1分10秒8371でディクソンとは0.0214秒差だった。
 3番手にはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が来た。今週初めて上位に顔を出した印象。タイムは1分10秒9039。マルコは不運にもトラブルでまともな周回ゼロ。アレクサンダー・ロッシも意外や18番手と振るわないファイナル・プラクティスとなっていた。

 4番手はジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)。ルーキーらしくなく、プラクティス1からずっと安定した速さを見せ続けている。展開も味方につけて一気に初勝利へ……というパターン、こういうドライバーには有り得そう。

 予選2位だったロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は13番手。予選3位のセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)は9番手、予選4位のジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は21番手だった。このセッションでは誰もレッド・タイヤで走らなかった。

佐藤琢磨は17番手「レッドを3セットレースで使う予定」

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17番手。チームメイトのグレアム・レイホールは14番手。どちらも苦境から抜け出すことができていない。琢磨は、「セッティングを大きく変えて見ましたが、やっぱりそうそう簡単じゃないですね。その新しいセッティングがダメなことはわかった。グレアムは僕の昨日までのセッティングで走っていて、ニュー・タイヤを使っていたけれど14番手のタイムだった。今のセッションでのデータをもう一度よく見て、さらにセッティングを変更してレースに臨むのか、これまでにやって来たセッティングのどこかまで戻すのかを決めたい」と話した。
 レッド・タイヤを誰も使わなかった件は、「みんな3セット使うんですよ。だから温存していた。自分たちもレッドを3セット、レースで使う予定です」と琢磨は教えてくれた。

 インディアナポリスは雨の予報がいつの間にやら消えてなくなり、これから徐々に気温が上がって行くと見られている。レースが行なわれる頃の天候は曇り、気温29℃ぐらいになりそうだ。

ブラックでのスタートは6人のみ!
ほとんどのドライバーがレッドでのスタートを選択


 スタート・タイヤが発表され。プライマリーでのスタートが少数派と判明した。それらはエリオ・カストロネヴェス、マルコ・アンドレッティ、エド・ジョーンズ、スコット・ディクソン、マテウス・レイスト、チャーリー・キンボールの6人。この他は皆オルタネートでのスタート。ユーズドかフレッシュかは、できればグリッドからレポートします。


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