2018年5月13日日曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメントR5 インディーカー・グランプリ Day2 予選:「ロング・ビーチでもセッティングをトリムして行ってマシンがいい方向に行ったから、それを目指して頑張ります」

Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
今シーズン2回目となるQ1突破
インディアナポリスでこれまでの悪い流れを断ち切れるか?

 シリーズ第5戦、パーマネント・ロードコースは2戦目となるインディーカー・グラン・プリ。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の予選順位は11位となった。

 2グループに分かれるQ1、琢磨は厳しいグループに入ることがほとんどだ。今回もそれは変わらず、速さと安定感を備えたドライバーの多いグループ2に組み入れられたが、そこを5番手でクリアし、Q2への進出を果たした。今年はストリートでの開幕戦で予選ファイナルに進んで5位と幸先の良いスタートを切ったのだが、ロング・ビーチのストリートではライバルの妨害もあってQ1で敗退、最後尾手前の22位となり、バーバー・モータースポーツ・パークではクラッシュ赤旗があって琢磨はアタックのチャンスを与えられなかった。続けて不運に見舞われて来ていたのだ。
 インディーカーGPでは今年2回目となるQ1通過を果たし、しかし、ファイナル進出は叶わずという状況。チームメイトより上位のグリッドを手にするのは今回が開幕戦以来となる2回目。グレアムもファイナル進出はこれまでのところ1回果たしている(=ロング・ビーチ)。レース展開や作戦が味方してシングル・フィニッシュを4戦続けて来ているグレアムとは対照的に、琢磨は予選だけでなく、レースでも不運に遭遇してばかり……というか幸運に恵まれていない。インディアナポリス・モーター・スピードウェイでの2連戦で悪い流れを断ち切りたいところだ。

「無線トラブルもありましたが、Q1をクリアできて良かった」
Jack Amano(以下――):インディーカーGPの予選はQ1をクリアし、Q2で11位でした。
佐藤琢磨:チームメイトのグレアム・レイホールがグループ1で苦労をしていたから、
Q1なのに結構参ったなっていう感じだったんですよね。しかも、僕らは無線のトラブルとかもちょっとありました。それでも何とか最初のセグメントをクリアできたのは良かったですね。

「Q2はレッドタイヤの伸びがもう少し必要だった」
ー―Q2はみんなタイムが伸びなかったですが、理由はなんでしょう?
佐藤琢磨:それはちょっとわからないけど、 Q3はちょっと気温が下がってたから、それでまたタイムがよくなったのかな?
Q2を僕らはブラックのニュー・タイヤで走り出しました。他のチームはユーズドのブラックだったかもしれない。僕らはいいタイムが出せたので、その勢いを保ってレッドでも一気に行きたかったんですけどね、もうちょっとでしたね。レッド・タイヤでのスピードの伸びがもうちょっと必要だった。でも、Q1のレッド・タイヤでのラップタイムに届かなかった。そこは見直さないといけないですね。1周目にタイムを出せなかった点は、自分のミスも少しあったんだけど、2周目に入ってタイヤのグリップ感がまったくなくなちゃったんで、タイムは好くなったものの、Q2を通過するところまでは届かなかった。

「シッカリとしてメカニカル・グリップを確保したい」
ー―今週は2デイ・イベントですが、予選を終えたところまでの満足度、あるいはマシンの仕上がり具合には納得が行っていない?
佐藤琢磨:うーん……まぁそうですね。プラクティスの1セッション目の方がフィーリングとしては良かったですよね。その後に風向きが90度変わって、みんながどんどん速くなって、ウチらはなんかもう一歩というところ。明日に向けてはクルマを大きく変えて行くと思います。このままじゃ、さすがに長丁場は走れないと思うし……。まぁ、ここは(空力セッティングを)かなりトリムしなきゃいけないでしょ、相手を抜くようにと、相手に抜かれなように。だから、そこでうまくシッカリとしたメカニカル・グリップを確保したい。それは確かに至難の業なんだけど、まぁロング・ビーチでもセッティングをトリムして行ってマシンがいい方向に行ったから、それを目指して頑張ります。

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