2019 INDYCARレポート 第7戦 シヴォレー・デトロイト・グランプリ・レース１ ：ファン・パブロ・モントーヤ組のアキュラARX-05がミッド・オハイオに続いてデトロイトでも優勝

ポール・トゥー・フィニッシュで2連勝飾ったアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車、モントーヤ／キャメロン組の6号車。これでランキング首位のウィーレン・エンジニアリング・レーシングのキャディラックにチーム・ポイントスタンディングで5ポイント差、マニュファクチャラーズ・ポイントスタンディングではキャディラックに1ポイント差に迫った　Photo:LAT Images　クリックして拡大

アキュラDPi通算3勝目！

　IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのトップ・カテゴリー＝デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル（DPi)に参戦を始めて2シーズン目のアキュラ・チーム・ペンスキーは、ミッド・オハイオ・スポーツカー・コースで行われた第4戦アキュラ・スポーツカー・チャレンジ・アット・ミッド・オハイオで勝利したファン・パブロ・モントーヤ/デイン・キャメロン組が、デトロイトのベル・アイルを舞台とした第５戦シヴォレー・デトロイト・グラン・プリ・プレゼンテッド・バイ・リアでも優勝を飾った。昨年のミッド・オハイオで初勝利を挙げた彼らにとって、今回はDPiでの3勝目だ。

レース終盤、アキュラ7号車をパスしてポジションアップしてきたウィーレン・エンジニアリング・レーシングのキャディラックDPi31号車のチャージをキャメロンが封じ切る　Photo:LAT Images　クリックして拡大

「ロジャー・ペンスキーのホーム・レースであり
彼がプロモーターのレースに勝てるなんて本当に嬉しい」

　予選で1-2だったアキュラは、マツダRT-24PとキャディラックV.R.DPi、合計4台とバトル。ピット・タイミングや作戦の影響でトップを明け渡すこともあったが、100分のレースが終盤に入ってから1-2体制を取り戻し、そのまま初の1-2フィニッシュを飾ると思われた。しかし、予選2位だったカー・ナンバー7がキャディラックのカー・ナンバー31（フェリペ・ナサール/フィリップ・デナリ）にパスされた。ナサールの乗るキャディラックはキャメロンのアキュラの背後に迫るシーンもあったが、パスはできず。アキュラ、キャディラック、アキュラの順でのゴールとなった。
 「ついにデトロイトで勝てた。アキュラのレース・プログラムは素晴らしいので、デトロイトのコースを走るのが楽しい。そして、このレースはロジャー・ペンスキーのホーム・レースであり、彼がプロモーター。そういうレースに勝てるなんて本当に嬉しい。昨日の予選でポール・ポジションを獲得し、自分でもいい仕事をしたと感じることができた。予選での好結果をレースでの優勝に繋げることとなった。チームメイトのデインの走りは見事だった。ミッド・オハイオと同じように、やるべきことをやり抜いた結果が勝利となった。このまま僕らは全レースで同じように戦って行きたい」とモントーヤは喜んだ。

ストリートでのキャディラックの牙城を崩したキャメロン
「2連勝したチームの多くがその年のチャンピオンになっている」

中盤戦に入って、タイトル獲得に加速するモントーヤ／キャメロン組。次戦は6月27日~30日のワトキンスグレンでの6時間だ　Photo:LAT Images クリックして拡大

　ナサールの攻撃を封じ込めたキャメロンは、モントーヤが言う通りに今日のヒーローだ。「ストリートはキャディラックが強いから、今日の優勝という結果には少し驚いている。僕らとしては、競争力はあると思うが、勝利よりも表彰台に上る手堅いフィニッシュを目指す考えだった。シリーズ・ポイントを重視していたんだ。それだけに、勝つことができて嬉しい。2連勝だしね。過去を振り返ると、2連勝を挙げたチームの多くがその年のチャンピオンになっているんだよ」とキャメロンは語った。

　雷雲が近づく中、IMSAのレースはドライ・コンディションの中で全ラップが終了。表彰式が終わった辺りで雨が降り始め、インディーカーはレース前のセレモニー開始が”少なくとも1時間”は遅れる……という状況。
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