2020年10月4日日曜日

2020 INDYCARレポート 第13戦 インディーカー・ハーヴェストGP Race2 決勝:パワーの圧勝と、急伸のハータ

Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大


 パワー、完璧な形でシーズン2勝目!キャリア通算39回目

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がまたしても……の完全勝利。ミッド・オハイオのレース1で強さを見せつけた彼が、インディ=・ロードコースのレース2ではポール・ポジションから75周全ラップをリードしての勝利を飾った。キャリア39勝目だ。ミッド・オハイオに続くシーズン2勝目。もっと勝っていても不思議はない強さを今日のパワーは見せていた。

リードをコントロールし続ける走りで
タイヤとPtoPを巧みにセイブ

ポール・ポジションからパワーはレースをリードしていく Photo:INDYCAR (Karl Zemlin) クリックして拡大
   61回目のPPを獲得できたのは、昨日のレース1を終えてからマシンに大きなセッティング変更を行なったからだという。そして、そのマシンはレースでも安定した速さを発揮した。
 パワーは”らしくない”戦いぶりを貫き通してもいた。速さを見せつけ、ライヴァル勢に大差をつけて勝つのではなく、「0.1秒でも先にゴールすれば勝ち」とでも言うように、リードをコントロールし続けた。燃費セイヴをしながらも、2番手以下をアタック圏内に近づけさせないよう努めていた。終盤にコルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)が急接近して来たが、パワーには備えがあった。タイヤを温存していた上に、プッシュ・トゥ・パスもたっぷり残してあったのだ。

終盤パワーを追い詰めたハータだったが
またもタイヤの摩耗に苦しみ逆転ならず


 51ラップを終えて2回目=最後のピット・ストップに入った時、パワーとハータの間には7秒以上の差があった。それが3周後には3秒以下に縮まっていた。ハータのチャージは激しいものだった。前日のレース1ではタイヤを消耗させ過ぎ、プッシュ・トゥ・パスも早々に使い切って終盤戦が苦しくなっていたが、その経験に学び、レース2ではプッシュ・トゥ・パスを大量に残し、タイヤの扱いにもかなり注意して優勝を目指していた。

Photo:INDYCAR Walter Kuhn) クリックして拡大

残り10周、ついに二人のさは1秒を切った。しかし、ここからパワーがキャリア38勝の実力を発揮した。プッシュ・トゥ・パスをふんだんに使い、酷使せずに来ていたタイヤのグリップも活用し、ハータにコンマ5秒以内まで近づけさせなかったのだ。

チーム・ペンスキー、ダブルヘダーをスウィープ!

 そしてチェッカード・フラッグ。パワーは0.8932秒差で勝利した。IMSの新オーナー、ロジャー・ペンスキーに捧げるダブルヘッダーのスウィープをニューガーデンと彼は達成した。今年初めてファンを迎えて開催されたIMSでのレースで、チーム・ペンスキーのドライヴァーとクルーたちはやるべき仕事をやり遂げた。
 「タイヤのグリップを使い果たし、最後は厳しい戦いになっていた。ハータを抑え続けるのに必死だったよ」とパワーは勝利を喜んでいた。


Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

  2位となったハータは、「タイヤにもう少しグリップがあったら……」と悔しがった。「スピード自体は僕の方があったと思う。でも、ファースト・スティントで差をつけられ、セカンド・スティントが更に厳しくなった」と話した。1回目のんピットストップまでで8秒の差をつけられた。それをセカンド・スティントで縮められれば良かったが、そうはできなかった。最後のスティントで猛チャージをかけたが、パワーに追いつく前にタイヤのグリップを使い果たしてしまった。ファイナル・スティントだけを比べればハータの方が速かったかもしれないが、それはパワーが相手の接近は許すが、アタックまではさせない、というコントロールの効いた走りをしていたからだ。今日のパワーは無敵だった。

ロッシ、ラスト・スティントのタイヤチョイスを失敗

 3位はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。最終スティントをブラックで……というトライは失敗だった。「ウィルには敵わないと思ったからトライした」とレースを終えた彼は話したが、今週末の2レースでレッドが優勢だったのは誰の目にも明らかだった。予選でも決勝でも、今やピュアなスピードならハータの方が上と映っている。自分がアンドレッティ軍団最速でなくなっている……その事実にロッシは焦り、しかし、素直に認めることができていないように見えている。

ニューガーデン5位、ディクソン8位で
両者のポイント差は32に接近


 チャンピオン争いをしている二人、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、レース2では完全に優勝圏外だった。ニューガーデンは4位、ディクソンは8位でフィニッシュ。両者は32点差で最終戦セイントピーターズバーグを迎える。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17番手スタートから14位でゴールした。
以上

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