2022年6月6日月曜日

2022 INDYCARレポート R7 シヴォレー・デトロイト・グランプリ Race Day ファイナル・プラクティス:アレクサンダー・ロッシがトップ・タイムをマーク

Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski) クリックして拡大

 ファイナル・プラクティス開始前に小雨は上がる

 今年のデトロイトでの週末はとうとう暑くはならないまま終わりそうだ。毎年最低1回は降る雨。それは今年は決勝日朝の小雨で一応クリアしている。インディーカーのファイナル・プラクティスが始まる午前10時15分より前に雨は止んでいた。このまま今年は雨の悪影響を受けることなくレースまでが終わることと期待したい……が、決勝レースにグリーン・フラッグが振られるのが午後3時45分と今回はかなり遅め。レースは2時間弱かかるだろう。今からあ7時間、雨は降らず済んでくれるだろうか。

路面温度が低いコンディションの中でセッションがスタート
ロッシ、セッション終盤にトップタイムをマーク

 ウォーム・アップ30分間ではアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が終盤にトップ・タイムとなる1分15秒5816をマークした。17周を走ったうちの14周目で記録されたベストは2番手にコンマ3秒以上という大きな差をつけるものだった。気温が19~20℃というのは昨日の予選と変わらないが、路面は予選時の33~36℃よりずっと低い25~26℃だった。今日のデトロイトの空は雲が広がっているので、路面温度は意外に高くならないかもしれない。1週末にロッシが2セッションでトップ・タイムなんてかなり久しぶりの気がする。彼のハード・チャージが今回は見られるかもしれない。

2番手タイムのエリクソンはレッド・タイヤ装着
ディクソンはブラック・タイヤで3番手に

 2番手は1分15秒9213を出したマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だったが、これはレッド・タイヤで記録したもの。3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分15秒9755で、こちらはブラック・タイヤ装着でだった。
 4番手はルーキーのクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分16秒1116。これもブラック・タイヤ。5番手はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分16秒1747=ブラック・タイヤ。6番手以下は予選3位だったシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)、予選7位のコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)、予選5位のパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)までがトップ10。
 ガナッシ勢がトップトップ5に3人、アンドレッティ系がトップ7に3人、レイホール勢がトップ10に2人入って来たが、彼らの多くはスターティング・グリッドが決して良くない。
例) ルンドガールド:19位、パロウ:18位、ローゼンクヴィス:26位
 抜きにくいデトロイトのコースで彼らはどこまで順位を上げて来ることができるだろうか。

佐藤琢磨はこのセッション13番手
「レースとはコンディションが全然違うだとうから
コンディションの違いに振り回されないように注意が必要」

Photo:Penske Entertainment (Chris Owens)クリックして拡大

  予選2位だった佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は13番手となる1分17秒2420がベストだった。18周をブラック、レッド両方を使って走った。「あんまりペース的には良くなかったけれど、コンディションがレースとは全然違うだろうから、自分たちのレヴェルが相対的にどれぐらいなのかはわからない。今のコンディションに自分たちはどうしてセッティングを合わせ込むことができなかったのか。その点はデータなどを見ておく必要がある。そして、このコンディションの違いというものに振り回されないよう注意も必要だ」と琢磨は話していた。彼のスタート・タイヤはレッド。PPから8人が同じくレッドでグリッドに着く。ブラック・スタートを選んだのは予選9位のディクソン、予選15位のカイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、予選16位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、予選18位のパロウなど合計9人。
以上

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