2022年6月6日月曜日

2022 INDYCARレポート R7 シヴォレー・デトロイト・グランプリ Race Day :デトロイトの予選を終えて

 7戦目で7人目のポールシッター誕生

 決勝日の朝もデトロイトは肌寒いコンディション。雨もパラついている。
 昨日の予選、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)のポール・ポジション獲得は、今シーズンの7戦で7人目だった。
 今年を振り返ると、
・開幕戦セイント・ピーターズバーグがスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)、
・第2戦テキサスがフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、
・第3戦ロング・ビーチがコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)、
・第4戦アラバマがリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、
・第5戦インディアナポリス/ロードコースがウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、
・第6戦インディー500はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がPPだった。



今季、ファスト6出走率100%だったパロウ、Q1敗退
そしてディクソンは今季ここまでファスト6進出を果たせず

 3段階の予選を行うストリート&ロードコースでのファイアストン・ファスト6を見ると、
 セイント・ピートがマクロクリン、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、パワー、ハータ、グロジャン、ヴィーケイ。
 ロングビーチがハータ、ニューガーデン、パロウ、ローゼンクヴィスト、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、グロジャン。
 アラバマがヴィーケイ、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、パロウ、マクロクリン、ロッシ、ローゼンクヴィスト。
 インディ/ロードコースがパワー、パロウ、ニューガーデン、コナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)、オーワード、ローゼンクヴィスト。
 そして今回のデトロイトがニューガーデン、佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)、シモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)、エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)、オーワード、デイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)。

 今シーズンのインディー/ロードコースまでの予選4回でファイナルに唯一連続出場し続けていたのがパロウだった。しかし、デトロイトでの彼はQ1で敗退しての予選18位(!)。5回中4回のパロウに続くのはローゼンクヴィストとニューガーデンの3回で、2回がハータ、ヴィーケイ、グロジャン、マクロクリン、ロッシ、オーワードの6人。1回がデイリー、琢磨、マルーカスの3人だ。


 上記のリストにキャリアPP27回の6タイム・チャンピオン、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の名前がない。彼のこれまでのところセイント・ピートでの7位がロード&ストリートの予選でのベストだ。今年のインディー500ウィナーで現ポイント・リーダーのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)も3回の予選8位がベストで、今年はまだファイナルを戦えていない。
 7チームがファスト6入りを実現していて、ファイナル進出者のチーム毎ののべ人数だとペンスキーが「7」でトップ。アンドレッティとマクラーレンが「6」で、ガナッシが「4」、カーペンターは「3」、そして今回健闘したコインとシャンクがそれぞれ「2」。ガナッシ勢はファイナルに進出できているのがパロウだけ(!)で、ペンスキーも3人揃ってファイナルへ、というレースはまだない。


シヴォレー、5戦中4回ポールポジション獲得

 使用エンジンだとシヴォレーが明確に優位。PPを5戦中で4回獲得していて、ファスト6入りユーザーの合計も「16」で、ホンダの「14」を上回っている。ファスト6入りしたチーム数はホンダが4でシヴォレーは3。ドライヴァー数もホンダが8人なのに対してシヴォレーが7人。層はホンダの方が僅かにだが厚い。

 ファイナル進出ゼロはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、AJ・フォイト・エンタープライゼス、フンコス・ホリンジャー・レーシングだが、フンコスはルーキーのカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)がインディ/ロードコースでファイナル進出まであと一歩の予選7位になっている。シングル・カー・チームとしては高く評価されていいパフォーマンスだ。フォイトのカークウッドもデビュー戦となったセイント・ピート、続くロング・ビーチでQ2進出をしてみせ(どちらも結果はQ2最下位の12位だったが)、デトロイトでもプラクティス1で最速ラップを記録するなどスピードがあるところを見せている。彼もシングル・カー・チームのようなものだから、素晴らしい健闘をしていると言える。


琢磨放出後苦しむレイホール・レターマン・ラニガンレーシング

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのQF最上位はルーキーのクリスチャン・ルンドガールドによるインディー/ロードコースでの8位。3台への体制拡大と琢磨放出を同時に行った彼らはエンジニアリングの迷走状態が続いている。グレアム・レイホールは2017年のデトロイト・ダブルヘダーで2戦とも優勝したが、昨日の予選は26台中の23位。ルンドガールドが19位でジャック・ハーヴィーは20位だった。
以上

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