2011年6月11日土曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 36:R6 ファイアストン ツイン275s Day1 プラクティス1「予選&決勝向けにセットがまだしっくりとこない部分もあるけど、エンジニアはアグレッシブに予選を戦うと言っているので、楽しみにしている」

第6戦 ファイアストン ツイン275s
Round 6 IFirestone Twin 275s
Texas Motor Speedway

テキサス・モーター・スピードウェイ
テキサス州フォートワース 
全長:1.5マイル(=約2.413km)×114周×2レース
コースタイプ:オーバル

Day1 6月10日
プラクティス1  24秒5428 11位 53周走行

天候:快晴
気温:33〜34℃
路面温度:51〜53℃

 テキサスは暑い。毎年この天候だ。それでもプラクティスは日中に行われる。予選は夕方の開催で、レースは夜の7時過ぎのスタート。プラクティスと予選はコンディションが似ているが、決勝レースでは気温も路面温度も周回を重ねるうちに下降して行く。レースの勝負どころは、プラクティスとではまったく異なるコンディションになっているわけだ。
 だからといって、プラクティスを予選用だけに費やすわけにはいかない。テキサスではプラクティスが2回しかスケジュールされないからだ。
 より重要なのは、予選の後に行われるファイナルプラクティスだ。レースのスタート時刻より前の時間帯ではあるものの、それでも暑い日中に比べればコンディションはレースに近い。そのファイナル・プライティスでマシンをファインチューニングできるよう、この暑い最中のプラクティスを無駄にせず、ベースラインを出しておく必要があるのだ。
 佐藤琢磨陣営は、プラクティスの九割以上をレース用セッティングの確認に注ぎ込んだ。1セットのタイヤで周回を重ね、トラフィックの中も、単独での走行も試すこととなった。そして最後にセッティングを変更し、タイヤも新品を入れてアタック。予選シミュレーションを1回行うと、まだセッション終了までは約5分あったが、琢磨はマシンを降りた。プラクティスでのポジションは、奇しくも去年の予選順位と同じ11番手だった。

Jack AMANO(以下——)暑いですねぇ。

佐藤琢磨:凄い暑い、ホントに。

——2年目のテキサスですが、やはり去年と違うものでしょうか?

佐藤琢磨:今回は足を強くして来ましたよ(笑)。

——去年のようにレース中にサスペンションが壊れないように、ですね。予選の前にプラクティスが1回だけしかない。その中でのプログラミングは、やはり今年は違いますか?

佐藤琢磨:今年は最初のオーバルがインディ500だったり、最初の1.5マイルがテキサスだったりと、結構エクストリーム系が続いてますよね。まぁ、久しぶりにこのハイバンクの感覚っていうのを味わって、楽しかったですね。手応えっていうか、最初のスタートとしては悪くなかったと思います。結構まだそのぉ……今まだクォリファイ・トリムとレース用セットと両方試したんですけど、どっちもソコソコの手応えっていうか、まだ両方シックリは来ていないので、その辺りをちょっと、チームメイトのデータを見ながら次のセッションへと進めて行きます。

——1時間15分のセッション1回で予選へ、というのは厳しいですよね。

佐藤琢磨:そうですけどね。予選はここはあんまり、正直言うと大事じゃないのでね。予選はとりあえず走って……というところですかね。でも、去年よりもアグレッシブに攻めてくみたいなので、そこはちょっと楽しみにしてます。今までやったことがないようなクルマのセットでも今日はちょっと走ってみたりしているので、その感覚を体で覚えて、夕方からのファイナルプラクティスでクルマを煮詰めて行きたいです。

——このセッション、1セットのタイヤでかなり走り込みましたよね? タイヤの減り具合とクルマのフィーリングという部分も良好ですか?

佐藤琢磨:そうですね。40ラップぐらい1セットのタイヤで走りましたから、約1スティント分ですよね。だいたいどれぐらいグリップ感が落ちてくかっていうのは見ることができました。それは好かったですね。

——去年は予選11位でした。ここは予選順位がそれほど重要じゃないという話はありましたが、目標はやっぱりありますか?

佐藤琢磨:でも、もちろんトップ10にはヤッパリ入りたいです。去年は、そういう意味では、かなりコンサバティブにやってたと思うんだけど、今年は自分のエンジニアのガレットも、かなりアグレッシブに予選やりたいって言ってるので、まぁ楽しみにしてます。あまりやり過ぎないようにって感じもありますけど。

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4 件のコメント:

  1. トップ10とは言わず、トップ3以内を期待してます。

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  2. 匿名さん、このあとレポート、コメントを掲載していきますが(現在、原稿を作成中です)、琢磨選手は予選で4位、ファイナルプラクティスで2番手のタイムをマークして調子が良さそうです。
    この状況で、どんな発言を彼がしているのか、すごく気になります。原稿到着までもうしばらくお待ちください!(更新係)

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  3. 「レース用セッティングの確認に注ぎ込んだ」「足を強くして来た」「予選はここはあんまり大事じゃない」。心強いコメントになりました。予選は4位、FPで2位。決勝かなり期待出来ますよね。今度こそ実力で優勝しちゃって下さい。頑張れ!

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  4. boibox さん、応援する方も盛り上がりますよね。予選とプラクティス2のコメントもアップしました。どちらも好調維持というのがわかって、わくわくしてきます! ぜひ、読んで、夜の(日本時間、日曜日朝)の決勝を応援しましょう。(更新係:先ほど時差を勘違いして書き込んでしまいました。失礼をしました……)

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