2012年6月17日日曜日

2012 INDYCARレポート:第8戦ミルウォーキー 決勝 優勝はライアン・ハンター-レイ


   ライアン・ハンター-レイの速さはレースを通して安定していた。序盤はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)の、中盤からはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)やEJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー)の後ろを走ったが、落ち着いた戦いぶりで、燃費セーブとタイヤ・セーブを心がけていたようだった。 フランキッティはテキサスに続いてハンドリングトラブルに悩み、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)はエンジンブローでレースを終えた。
 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は21番手スタートから3位まで順位を上げたが、フライングの判定を受けてピットをドライブスルー。17位までポジションダウンさせられ、11位フィニッシュに甘んじた。そして残念なことに、インディーカーの下した判定=「ディクソンのフライング」は誤りだった。
 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は序盤こそポジションを上げて行っていたが、最終的にはハンドリングが悪化し、12位でゴールした。
 ハンター-レイがトップに躍り出たのは148周目。その後は誰にも背後を脅かされなかった。トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)は5秒以上遅れてゴールした。
 3位争いは最終ラップでジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)がオリオール・セルビア(パンサー-ドレイヤー・レインボールド・レーシング)をパスし、表彰台の最後の段に上った。
 ハンター-レイにとってディクソンは脅威となり得たか? その可能性は少なからずある。インディーカーの判定ミスは非常に残念なことだ。
  佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、24番手スタートから12位まで順位を上げたが、108周目にジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)と接触、リタイアとなった。ジェイクスは周回遅れだった。

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