2013年4月21日日曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント17 R3ロング・ビーチ Day2 予選:「セカンドロウはすごく良いスタートポジションだと思うので、明日はジワジワ行きたいです」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周
4月20日 Day2 予選 4位 1分7秒4472


「大幅にクルマを変えて、自分たちの考えているところに
着陸できたので良かったなと思っています」

Jack Amano(以下――):プラクティス3は最後に苦戦してましたが、予選は大きく巻き返しましたね。

佐藤琢磨:今週はプラクティス1から順調に滑り出したんですが、トラックコンディションが良くなってきて、クルマのバランスが少しズレただけでラップタイムが落ちた。もしかしたら、これはロング・ビーチ独特のものなのかもしれない。ホントに、ひとつのコーナーだけじゃなく、全体が繋がっている感じがしました。で、プラクティス3でユーズドタイヤを使ってクルマを作っていっていた時には、結構良かったと思ってたんですけど、ニュータイヤを装着して、ちょっとバランスが変わったら曲がらなくなって、アッという間にラップタイムに大きな影響を受けました。あそこでのタイムの落ち込みが激しかったので結構心配もしたんですけど、予選に向けては大幅にクルマを変えて、自分たちの考えているところに着陸できたので良かったなと思っています。


「ブラックもレッドもすごく感触がいい状態で2日間走れました」

――レッドタイヤの印象はどうですか? また、レッドで走るロングビーチのコースはどうでしたでしょう?

佐藤琢磨:ブラックで去年の予選タイムを上回ってました。それぐらい今年は速くなってます。セント・ピーターズバーグでも同じような状況があったんだけど、あちらではレッドタイヤがホントに1周しか持たないって状況の中、今日もそうなるかなっていうシミュレーションもある程度はしてました。しかし、ここは回り込むコーナーが少ないのでタイヤにかける負荷も小さいんですね、2、3、4周目でもアタックできてました。いつものロング・ビーチっぽくなってました。それで、グリップレベルも高くなってましたから、それに合わせたクルマ造りっていうのを目指してました。

――レッドで速かった。明日のレースに向けて好感触が得られていますか?

佐藤琢磨:そうですね。まだロング・ランをキッチリできていないんですけど、少なくともブラックもレッドも凄く感触がいい状態でプラクティス2回と予選を戦えたので、明日のウォーム・アップで最終確認をして、コンシスタントなクルマを目指していですね。特にフィールドがこれだけタイトですけど、セカンドロウはすごく良いスタートポジションだと思うので、明日はジワジワ行きたいです。

「決勝は去年より5周少ないので
ピットウインドウに幅が出て、ストラテジーも使えます」

――去年のロング・ビーチはエンジン的にも難しい戦いになっていた部分がありましたが、今年に向けてのエンジンの進歩具合は大きいようですね?

佐藤琢磨:前回のバーバーからドライバビリティよりピークパワー重視に変えて、今日の予選ではトップ6に3人が入りました。そういう意味ではコンペティティブになってて、シリーズがおもしろくなっていると思います。多分、燃費はまだまだ僕らは頑張っていかないとならないとこなんですけど、明日のレースは去年までよりも5周少ないので、ピットウィンドウに幅が出て、ある意味でストラテジーも結構使えます。いつもカツカツの状態だと何もできないんですけど、そういうのができるんで明日のレースはなかなかおもしろくなると思いますよ。

「スタートタイヤはまだ決めてません。
トラブルフリーのレースを戦いたいですね」

――2列目スタートということで、正攻法で行きますか?
佐藤琢磨:正攻法ってどういうものですか?

――オーソドックスな作戦で、ということです。

佐藤琢磨:そうですね、奇襲はしないと思います。何をもって奇襲とするかはちょっとわからないですけど……。去年は6番手スタートで、戦略的にはかなりアグレッシブに行って、最終的には燃料が足りなくなっちゃいましたけど、今年はそうなる可能性は低いですね、5周少ないので。

――廻りとは違うタイヤでスタートしてみよう……とかは?

佐藤琢磨:うん、わざと廻りと変えよう、廻りと違うっていうことで変えようとは思いませんけど、全体的な流れを見て、レッドで行くかブラックで行くかを決めたいです。

――まだスタートタイヤは決めてないんですね。

佐藤琢磨:まだです。

――開幕3戦、予選がすごく順調ですが、その理由はどこにありますか?

佐藤琢磨:クルマが安定していますね、ストリートでもロードコースでも。チームとお互いにプッシュし合って、ここまでパフォーマンスを上げてこれているのは嬉しいです。バーバーでもペナルティを受けるまで、Q2で4番手でした。ファイナルに進めるタイムは出せていたということです。あとは最後のひと絞りというか、スピードをどこかで早いうちに見つけたい。ここまではレースでトラブル続きなので、明日はトラブルフリーのレースをしたいです。
以上

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