2015年8月3日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Race Day 決勝:レポート メールマガジン・プレミアム:佐藤琢磨 コメント ミッド・オハイオ決勝 その2:「ポコノでは毎年調子はいいから、今年はトラブルなく最後までいいレースを戦いたいです」

Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
「オーバーテイクが難しいので早めのピットを試みました」
Jack Amano(以下――):記念すべき100戦目でしたが、リタイアになってしまいました。
佐藤琢磨(TS):今日は話すこと……ないです。

――新品のブラック・タイヤでスタート。序盤はほぼ筋書き通りだったのでは?
佐藤琢磨:少し早目に最初のピット・ストップを行ったところまでは、そうですね、順調だったと思います。戦略が1、2、3とあったとして、今日の自分たちが採用したのは、プラン1に近かったですね。このコースではとにかくオーバーテイクが難しいので、早目に入ることによってシークエンスをずらして、タイミング良くイエローが出たら前の方のポジションに出れる。そういう狙いですよね。それがミッド・オハイオでは歴史的に多く起こって来ている。今日もそういう感じでしたよね、結果的には。それで僕らも早目のピットを試みました。
「2周遅れになってしまったあと、ブラックでの走りは
温まってまってからはトップと変わらないペースで走れていました」
――それから間もなく他車との接触がありました。
佐藤琢磨:そう。あの前までは順調だったんですけど、(ステファノ・)コレッティが後ろからやって来て、リヤ・バンパーを壊されちゃった。ピット・インしてリヤのウィングをアッセンブリーで交換することになった。僕らはフォンタナでバンパーだけ換えてラップ・ダウンになっちゃった。あのレースで隣りだった(ライアン・)ブリスコーは、同じダメージだったんだけど、アッセンブリーで交換して15秒で作業が終ってた。それで今日の僕らはその真似をしたら3分ぐらいかかっちゃって2ラップ・ダウンになっちゃった。

――マウント部が壊れてたってサーキットの放送では言ってました。
佐藤琢磨:ホント? そんなところにまでダメージがあったのかな。それに、もしマウントが壊れてたら、なんでウィングが着いたんだろう? 破損してたら着かないよね。ともあれ、あそこで2周遅れになってしまって、暫くは我慢のレースを戦ってました。タイヤは最初がブラックで、その後にレッド、ブラック、レッドと繋ぎました。ブラックは走り出しがちょっと苦しかったけど、温まってからのペースは、あの時にトップを走っていた(ファン・パブロ・)モントーヤと変わらないものにできてましたね。マシンも自分もそこそこコンペティテイヴだったと思います。ただ、最後のピット・ストップの前に、ターン4で急にマシンのコントロールを失ってしまって、コース・アウト。無事にコースに戻ることはできたんですけど、その時なのか、その影響なのかリヤのウィング・レットがダメージを受けて、ピットに戻って来たんだけど、もう交換はせずにリタイアとなりました。あのコース・アウトは(カルロス・)ムニョスと一緒に飛び出したんだった。何があったのかわからないんだけど……、

「接触がなければ……」

――ここへ来て4戦でリタイアが3回となってしまいました。
佐藤琢磨:うわぁ、流れが良くないですね。ウ〜ン……。でも、今日の早目のピット・ストップっていうのは、今日のレースで前の方でゴールした人たちと同じ感じだったんですよ。だから、モナガスク(モナコ人)が突っ込んで来なければ、いいところまで行ってたかもしれないんですよね。

――クルマの仕上がりに対する評価は?
佐藤琢磨:自分でどんどん上に上がって行けるようなクルマではなかった。ウィングとギヤ比が完璧に合ってはいなくて、6速がロング過ぎてた。ストレート・エンドでアッという間に追いつかれちゃって、並ばれちゃって……っていうところはありましたね。ちょっと辛かったです。

――今日、キャリア100戦目がこれで終りましたが、何か思うところは? 1勝、ポール・ポジション5回、表彰台5回という成績ですが?

佐藤琢磨:シメの言葉? 100戦終ったからってシメないよ(笑)。

――いや、閉店させようってワケじゃないですから。
佐藤琢磨:確かに、「100」っていうのはいい節目ですよね。今日のレースは残念でしたけど、また次のレースから、101戦目からフレッシュな気持ちで頑張りたいですね。今年の残り2戦をいいレースにしたい。

「ポコノでは一気に500マイルを走り切れるように頑張ります」
――目指せ 、200戦ですよね。
佐藤琢磨:そう。それもアッという間だよね。年間20戦ぐらいに増えてくれれば。

――では、次のポコノですが、佐藤選手の好きなコースと思います。どうですか?
佐藤琢磨:そうですね。毎年調子だけはいいから、ポコノは。今年はトラブルなく最後までいいレースを戦いたいです。去年と一昨年で、どちらも最初のスティントを終えられてないんじゃない? 1年目はピット・インでスピンして、去年は10周ぐらいでマシンが停電しちゃった。まだ一度もピット・ストップを終えてコースに戻ることができてない。500マイルのレースなのに100マイルも走れてない。今年は一気に500マイルを走り切れるよう、頑張ります。
以上

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