2016年4月3日日曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R2フェニックス Day1終了後:「レース前に走行時間を取れるようにチームが現在交渉中です。明日は後方グリッドからのスタートになりますが、完走を目指します」

オートグラフ・セッションでは元気な姿を見せた琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones)
「ホンダが今日3台クラッシュしていますが
それはみんな同じ原因だと思います」

Jack Amano(以下――):走行開始から僅かに6周目でアクシデントが起こってしまいましたが?

佐藤琢磨:いや、もっともっと前ですよ。3周目でしょ。インストレーション・ラップをやって、また出てったから2周目で、でも目の前にクルマがいて詰まったからバック・オフして1周して、また加速して、予選シミュレーションのグリーンになる前のラップでクラッシュが起きたんだから(実際には計測ラインを5回通過=5周した直後のターン1でアクシデント)。

――予選シミュレーションだったんですね。

佐藤琢磨:はい。でも、新しいパッケージの計算が全然合ってなかった。ホンダが今日3台クラッシュしたけれど、それはみんな同じ原因だと思います。

――テストの時とエアロ・セッティングが違っているということですね?

佐藤琢磨:そうです、違います。

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
――大きく変えることになったんですか?

佐藤琢磨:大きいっていうか……何て説明したらいいのかな、トータルのダウンフォース量に合わせて前後のエアロ・バランスを調整したんです。それがうまく行っていなかっために、コーナーに入ってから急にエアロ・バランスが動いた。それで一気に、もう一瞬でスピンしましたね。

――かなり急激にリヤが流れましたね。

佐藤琢磨:もう無理でした。あんなの無理です。

「体のほうは膝を打っていますが大丈夫です」

――大きな衝撃だったと思います。

佐藤琢磨:痛かったです。久しぶりで。78Gでした。

――うわっ! それでもコクピットからは自力で出てきました。

佐藤琢磨:そうでしたね。一応ね。

――体の方は大丈夫ですか?

佐藤琢磨:はい。膝を打ってますけどね。

――プラクティスをほとんど走れなかった上に、予選も出走できず。まさか、ファイナル・プラクティスを走れないとは考えてもいませんでしたが?

佐藤琢磨:そうなんです。マシンの修理が間に合わなかったので……。

――明日、インストレーション・ラップはレース前にやらせてもらえるのでしょうが?

佐藤琢磨:はい。でも、それ以上に走れるように今、チームがインディーカーと交渉しています。10分間ぐらい枠を取れるように。さすがに、だって1周もまともなタイムド・ラップをちゃんとしてないので。危ないですよ、このままじゃ。クルマもちょっと、色々と安全も考えると変えないといけないですよね。今の状態だと、クルマもあんまりわからないままにレースを走らないといけなくなる。

――チームメイトのジャック・ホウクスワースもプラクティスで良くなかったですね?

佐藤琢磨:はい、ファイナル・プラクイティスで僕らのシスター・カーは21番手でしたからね。21人しか走ってなかったでしょ、今。ちょっと大変な状況になっています。

――ファイナル・プラクイティスはスポッター・スタンドでコースを上から見ていたということですが、どうでしたか?

佐藤琢磨:もう圧倒的な差ですね、僕らと上の方のチームとだと。圧倒的でした。

――となると、明日のレースはどのように戦うんでしょう?

佐藤琢磨:後方グリッドからのスタートとなりますが、完走を目指します。
以上

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