2017年5月27日土曜日

2017 INDYCARレポート 第101回インディー500 5月26日 カーブ・デイ:最速はエリオ・カストロネヴェス!佐藤琢磨が2番手!!

カストロネヴェス、カーブ・デイで今大会初のトップタイムをマーク! Photo:INDYCAR (Forrest Mellott) クリックして拡大
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ヒンチクリフ、ここにきてエンジン・ブロー!

 決勝前の最後の走行セッション、カーブ・デイの1時間のプラクティスが行われた。青々とした空の下、風もさほど吹かない最高のコンディションで出場33台のドライバーたちはマシンの最終確認を行った。
 アクシデントはなかったが、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)のエンジンがブローした模様。彼はエンジンを積み替えて決勝にブッツケ本番で臨まなくてはならなくなった。グレアム・レイホールやオリオール・セルヴィア(ともにレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ)など、ホンダのエンジンにトラブルが幾つか出ている点は決勝に向けて気懸りだ。

カストロネヴェス、今大会初のトップタイム!佐藤琢磨、安定の2位

 最速はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の227.377mph。歴代トップ・タイとなるインディー500での4勝目を狙うブラジリアンは、予選順位こそ19位だったが、今日、9日目の走行で今年初のトップを獲った。
 2番手は佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)の226.802mphだった。今日のスピードはどれだけドラフティングの効果を得たかに大きく影響を受けるので、今日の速さが決勝でのパフォーマンスに直結することはない。気温や湿度、風向きや風の強さが今日と同じコンディションになるとは限らないからだ。大きく異なるコンディションとなれば、上位に来るドライバーがガラリと変わることも有り得る。しかし、500マイルのレースでトップ争いを繰り広げるようなドライバーたちは、大抵の場合、どのようなコンディションであっても上位につけて来るものだ。

アロンソは5番手!トップ5にホンダ勢4台

 3番手は予選7位のトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=226.757mph、4番手はポール・ポジションのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=226.685mph。そして、5番手はフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ)=226.608mphだった。琢磨とアロンソ以外はインディ500優勝経験があり、トップ・チームからのエントリーでもある。







Photo:INDYCAR (Bret Kelley)クリックして拡大
 予選終了後に新スポンサーを獲得し、新しいカラーリングになっているマシンもある。中でも驚きはポール・ポジションのディクソンだ。新メイン・スポンサーはキャンプ用品の販売チェーン=キャンピング・ワールドだ。琢磨のマシンも住宅ローン会社のルオフがスポンサーにつき、サイドポッドとフロント・ウィングに大きなロゴが配されるようになった。
アロンソ「クルマの感触はこれまでの2週間の中でベスト」

 
Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大

  アロンソは走行後、「スムーズな良いセッションだった。1時間だったが、多くのことがあった。すべてのことが凝縮されたような1時間だった。そして、クルマの感触がこれまでの2週間でのベストだったので、とてもハッピーだ。トラフィックの中で幾つかのパスをトライし、違ったラインも走ってみた。この3~4日間に過去何年間かのレースをヴィデオで見た。レースに向けての準備として。シミュレーターでの走行は、ここ2、3日も行った。マシンはとても良かった。少しだけだけれど、まだ細かな部分で完全に自分のものにしていないところがあった。それらのチェック・ポイントを今日のセッションで確認し、自分のものにできたと思う」

「日曜には優勝を狙える」と意気込むカストロネヴェス


 カストロネヴェスは、「今年の予選で僕らは自分たちの考えていた通りの成績を手にすることができなかった。今日、こうしてトップで最後のプラクティスを終えられたことは大きな意味がある。僕らのマシンは競争力をあるということ。バランスもとても良かった。日曜には優勝を狙える」と意気込みを語った。彼が勝てば AJ・フォイト、アル・アンサーSr.、リック・メアーズと並び、史上最多の4回目のインディー500優勝となる。

*ピット・ストップ・コンテストはウィル・パワーが優勝


Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大
 恒例のピット・ストップ・コンテストは、8度も優勝しているエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が2回戦でジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)に負けたが、そのヒンチクリフと決勝で相見えたのがカストロネヴェスのチームメイトのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。今年の決勝は3度の勝負を行う新方式とが採用されていたが、パワーが2回の対戦で最も速いタイムをマークし、3回戦でのレーン選択権を獲得。その3回戦を制してクルーたちとともに5万ドルを手に入れた。去年はミカイル・アレシンがファイナルに進んだシュミット・ピーターソン・モータースポーツだったが、カストロネヴェスに敗れた。2年連続でチーム・ペンスキーに勝利を奪われたということだ。今日はプラクティスでの最速がカストロネヴェスで、ピットストップはパワーとペンスキー・デイだった。
以上

2 件のコメント:

  1. カストロネベスがカーブデーでトップタイムですが天野さんの指摘された通り日替わりでトップが入れ替わるから日曜日には33番手に成っているかも、しかし最後尾でも心配要りません開幕戦でセバスチャンブルデーが最後尾から優勝してます、そこがインディカーの面白いところではっきり言って予選順位あまり関係ありません。ポール獲得多いカストロネベスですが結果は皆さんご存じで彼は3年間優勝ありません、何故かポールは取るが優勝出来ない、いつも2位から7位だからスパイダーマンパフォーマンスは期待出来ないのでは琢磨選手は絶好調ダリオフランキッティとラストラップまで競ったあの年の再現状況はまるで同じあの年もレース中3から7位で周回重ねダリオに破れた琢磨選手今年はダリオいませんから琢磨選手の前走る人いないのではチームメイトは琢磨選手脱かないだろうしディクソンはラップタイムは琢磨選手より遅いシボレー勢もホンダ勢よりやや遅いから私の大本命は琢磨選手です

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  2. あ、すいません書き忘れましたが独り忘れてましたそれはモントーヤです彼はインディ500二回勝ってますから琢磨選手は敵わないかも切れません、がんばれー琢磨選手

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