2018年5月16日水曜日

2018 INDYCAR レポート 第102回 インディアナポリス500 Day1:初日はシモン・パジェノーをトップにシボレーが1-2-3

いよいよ第102回インディー500がスタート! 連覇に向け佐藤琢磨も発進 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ユニバーサル・エアロ1年目にもかかわらず、プラクティスが1日減!

 第102回インディアナポリス500のプラクティス初日は、予報の出ていた雨の影響をほとんど受けることなく走行が重ねられた。
 今年は走行開始が1時間早められて午前11時になっている。終了は午後6時で変わらない。新しいエアロキットを導入したのにプラクティス日数を減らすとは!
コースを1日オープンしないことにメリットがあるのはインディアナポリス・モーター・スピードウェイぐらい。月曜日の走行=6時間を無くした代わりに予選前のプラクティス4日間の走行を1時間ずつ増やして……も埋め合わせられるのは4時間だけで、走行時間と走行日数の両方が減らされた。エントラントのマシンセッティング向上は妨げられ、予選も決勝も白熱した接近戦が繰り広げられなくなったら元も子もないのに……。


積極的にトラフィック走行を行い、マシンの仕上がりに自信を見せるアンドレッティ・オートスポート。この日最初のプラクティスはマルコ・アンドレッティが4番手となりホンダ最速 Photo:INDYCAR (Mike Harding)クリックして拡大
アンドレッティ、ペンスキーは早くもトラフィック走行
 そんな心配を吹き飛ばすかのように、プララクティス初日からチーム・ペンスキー、アンドレッティ・オートスポートはトラフィック・テストを積極的に行った。チーム・ペンスキーは午前11時に始まったプラクティスからチームメイト同士で抜きつ抜かれつの走行を行い、午後3時からの3時間では他チームのマシンも利用してトラフィックでのハンドリング向上を目指した走行を重ねていた。「新エアロの特性把握は合同テストで済ませた」ということなのだろう。

チーム・ペンスキー=シボレーが1-2-3
ホンダ勢最速はマルコ・アンドレッティ
 

 
今年のインディー500最初のセッションでトップタイムをマークしたのはパジェノー。これがこの日のコンバインドでの1位に Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大
 今日のプラクティスはヴェテラン、ルーキー&リフレッシャー、全員と3つのセッションに分けられていた。午前11時から午後1時までの最初のプラクティスではシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の226.787mphが最速。エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の223.445によってが2番手、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の223.229mphが3番手とチーム・ペンスキーの1-2-3=シボレーの1-2-3。次の4番手でホンダ勢最速だったのがマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の223.214mph。以下、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング/シボレー)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シボレー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)、カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)、ザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)、JR・ヒルデブランド(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シボレー)と続いた。

午後の3時からの一斉走行ではカストロネヴェスがトップ
ただしトウなしのスピードではカーペンターが最速

 

ペンゾイル・カラーのマシンを駆るカストロネヴェス。午後3時からのプラクティス2でトップタイム。この日のトータルでも2番手と好発進 Photo:INDYCAR (Mike Harding)クリックして拡大
 ルーキーとリフレッシャーたちの走行時間の後の午後3時からはエントリー全員が走行。こちらではカストロネヴェスの224.665mphがトップで、カーペンターの224.523mphが2番手と、シボレーが1-2。3番手にスポット参戦のジェイ・ハワード(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ/ホンダ)が224.518mphで食い込み、4番手がディクソン、5番手がアンドレッティ。以下はスポット参戦のセイジ・カラム(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シボレー)、チャーリー・キンボール(カーリン/シボレー)、ギャビー・シャヴェス(ハーディング・レーシング/シボレー)、ヴィーチ、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)というオーダーだった。
 

エド・カーペンターとピットで会話するダニカ・パトリック・このインディー500が引退レースとなるダニカはプラクティス2で18位、1日目トータルでは20位。カーペンターはこの日トータルで3番手 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 これらのスピードが結構な幅でバラついていることからも明らかな通り、各自の最速ラップはトウ=ドラフティングの恩恵をどれだけ受けたかに強く影響されている。そこでトウなしのスピードで比較すると、トップはカーペンターの221.512mph。2番手はキンボールの211.155mph。3番手はヒルデブランドの211.139mphで、4番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)の211.126mph。そして、5番手は佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の220.965mphだった。

蒸し暑いコンディションの下ではホンダ優位

 このデータでもシボレーが1-2だが、カーペンターとキンボールのベストは気温の下がった時間帯に記録されたもので、蒸し暑さの中ではレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、そしてホンダが1-2だった。ただし、チーム・ペンスキーは単独走行を最初からほとんど行っていなかった。彼らはそれだけマシンのセッティングに自信があるということだろう。アンドレッティ・オートスポートもアレクサンダー・ロッシとハンター-レイはトラフィック・テストに多くの時間を割いていた。それだけセッティングの仕上がり具合に自信があるということだろう。
 今日走ったのは34台。たった1台走らなかったのはマテウス・レイスト(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。新車の組み上げが間に合わなかった……ということだが、スポット参戦のジェイムズ・デイヴィソンは走っていた。リフレッシャー・テストを今日パスしないと明日以降も走り続けることができなくなる=予選、決勝を戦う権利を失うため、彼らのプロジェクトが優先されたのだ。

 チーム・ペンスキーを先頭にシボレー勢が明日以降も今年のインディー500のペース・セッターとなるのか? ホンダ勢が巻き返すのか?
以上

3 件のコメント:

  1. 天野さん、取材おつかれさまです。今日、インディアナポリスGPを観ました。ハードなレースでしたね。パワーのポールトゥウィンでした。それより、エリオが参戦してるからパワーのストラレジストにジョンヴォンサログがインタビューぬかれてましたね‼これが、いちばんうれしかった(笑)ラストでブルデーがロッシをぬいて4位フィニィッシュしたのもすごくうれしかったけど。インディ500も、パワーのストラレジストをやるんですかね…。期待したいです。インディ500は、ホンダ優位とアンドレッティが今年も強いのかな…と。ならば、ハンターレイに頑張ってほしいのかな。インディGP、燃費走行かわいそうでしたから…。前も、あのようなことありましたもんねハンターレイは。天気が、心配だと言われてましたが晴れるといいですね‼天野さんも、忙しい中レポート大変ですが体に気をつけて取材してくださいね。楽しみにしてます。

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  2. インディ500始まりましたね。
    琢磨選手の連覇も気になりますが、やはり今レースで引退するダニカ=パトリックも気になります。でもとりあえず予選を突破できる事を願うばかりです。

    で、天野さんに素朴な質問です。
    今回35台エントリーで、予選で2台が振り落とされてしまいます。その予選落ちの2台にも賞金(決勝進出ドライバーは最低20万ドル)もらえるのでしょうか?また、決勝進出できなくても予選以降のプラクティスは参加できるのでしょうか??

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  3. Matobaさん、コメントありがとうございます。

    土曜日の予選でトップ33に入れなかったエントリーはそこで終了です。日曜日のプラクティス及び予選の第二段階=ファスト9とそれ以外の2グループあり)を走ることはできません。当然、その後の決勝用プラクティス(月曜日)、ファイナル・プラクティス(カーブ・デイ=最近は金曜日)にも参加はできません。
    月曜のプラクティスがない時代、カーブ・デイのプラクティスで予選34位に走行の権利が与えられていました。決勝に出場できなくなるマシンが出た場合に備えてのことでした。
    しかし、予選通過後にマシンが壊れた場合、今はそれを修理してのレース出場は技術的にも経済的にも難しくないですし、新しいマシンを用意(他チームから買うなり、借りるなり)して出場することが許されているので、34台目が予選後のプラクティスで走ったという事実はもう何年もありません。
    最後に賞金ですが、決勝レースを走らないエントリーには支払われません。

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