2018年6月3日日曜日

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Race Day 予選:マルコ・アンドレッティがレース1の予選でポール・ポジション獲得

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
キャリア初のロード/ストリートコースでのPP!
 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がデトロイトでポール・ポジションを獲得した。2013年のポコノ以来となる5回目のPP。そして意外にもロード/ストリート・コースでキャリア初のPPとなった。



金曜の蒸し暑さから一転、土曜日は寒い1日に。6月なのに摂氏14度!
ファイアストンのhキャラ・アダムズ(チーフ・エンジニア/ブリヂストン・アメリカス・モータースポーツ)は手袋着用 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

  気温が14℃と異様に低いコンディションとなった予選は、2グループに分かれて行われ、最速ラップをマークしたグループがタイム順にイン側グリッドに並ぶ。どちらのグループもレッド・フラッグによる中断はなく、激しいタイム・アタック合戦が繰り広げられた。
 グループ1で最速だったのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分15秒4186。
2番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分15秒4946だった。
 しかし、グループ2でアンドレッティがファイナル・ラップに14秒台にただ一人突入!
トップにいたロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の1分15秒3267に大きな差をつける1分14秒8514でPP獲得を決めた。

マルコ・アンドレッティ「最速はうれしい!しかしPP寄り優勝が欲しい」
 「久しぶりだし、最速はうれしい。ストリート/ロードコースでは何度も2位になって来たがPPは獲れていなかった。今日獲得できてホッとしている。しかし、PPより優勝が欲しい。今日もPPを聞いて喜んだ直後には、レースで勝つこと目標を変えた。この午後のレースで是非とも勝ちたい」とアンドレッティは語った。
 2位となったディクソンは、「最速ラップは自分にとってのベストではなかった。壁に何回も接触した。マルコのラップは速く、とてもいい走りだったと思う」とコメント。アンドレッティ勢が速く上位に3台がつけているが、ディクソンの仕上がりが実はベストかもしれない。

ホンダ勢、シボレーの御膝元で予選を席捲
 グループ1の1、2位がホンダ・ユーザー。グループ2はトップ6がホンダ・ユーザー。総合するとホンダがトップ5を独占し、トップ10に8台が入った。スーパースピードウェイのインディー500とデトロイトのストリート・コースではターボのブースト圧が違うとはいえ、シボレーが持っていたはずのパワー・アドバンテージは一体どこに消えたのか?
「ホンダ・エンジンはミッド・レンジでパワフル。ドライバビリティの良さがデトロイトでの速さに繋がっている」とアンドレッティは解説したが……。
 路面のコンディションが違うのだから、2グループに分けての予選には不公平感が漂う。しかし、明日のレース2用予選は、今日と同じグループのまま走る順番を逆にする。23台を一斉にコースに放って、「誰が邪魔だった」、「妨害行為だ」と揉めるよりはマシということだ。
 順位を整理すると、ポールがアンドレッティ。フロント・ロウ外側はディクソン。2列目イン側がウィッケンズ。アウトはロッシ。3列目はインがライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はアウト側=シボレー最上位の6位。

佐藤琢磨は予選7番手
「クルマは正しい方向に向かいました」

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はこの後ろの7位。グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はグループ1で走り、8番手となった。RLLの2台は4列目から並んでスタートする。
 「セッティングを結構変えて行きましたが、大分クルマは正しい方向に向かったと思います。ブレーキも良くなっていました。今日は気温が低くて、ブラックの温まりは遅かったんですが、コンシスタントなタイヤなのでレースではすごく良いと思います。レッドは立ち上がりが良い。でもどこまで持つか。去年の例で言うとブラックの方が速い」と話した。
 予選9はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。そして、10位にはマックス・チルトン(カーリン)が食い込んだ。シボレー勢の2番手。チーム・ペンスキーのシモン・パジェノー、ジョセフ・ニューガーデンだけでなく、今年のストリート/ロードコースで奮闘してきているエド・カーペンター・レーシング、AJ・フォイト・エンタープライゼスも上回る好パフォーマンスを見せた。
 今日の驚きはセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)がグループ2の9番手で予選17位だったところだろう。
以上

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