2020年9月13日日曜日

2020 INDYCARレポート 第10戦 ホンダ・インディ200 アット・ミッド‐オハイオ Race1 プラクティス :最速はライアン・ハンター-レイ


Photo:INDYCAR (Matt Fraver)クリックして拡大
開催時期が遅くなり、涼しいミッド・オハイオ

 ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでのレース、ギリギリになったがオハイオ州から開催許可が出て、今日からの2デイ・イヴェント。朝から涼し目のコンディションで、走り出してから空が快晴となって、気温は20℃プラスと、およそミッド・オハイオらしくない清々しさだった。いつもよりレース開催時期が遅くなっているので、こういうい天候になっている。例年だと真夏の開催で、蒸し暑さに辟易するのに。この涼しさならダブルへダーでもドライヴァーやクルーにかかる不安、少しは軽減するはず。来年からは開催時期を遅らせるってのも有りでは?

ハンター‐レイ、久々のロートコースでのトップタイム

 75分間のプラクティス。最速ラップはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が記録した1分06秒3034だった。27周走っての25周目。もちろんレッド・タイヤ装着。最近の彼とすると、ロードコースでの最速は珍しい。いつ以来か……。
 RHRといえば、2007年にミッド・オハイオでインディー・レーシング・リーグにデビューした。レイホール・レターマン・レーシングからの出場だった。以来、ずっとミッド・オハイオで戦い続けて来ていいるが、RHRのベスト・リザルトは3位。優勝はまだない。未勝利といえば、今年のアンドレッティ・オートスポート。もう残り5戦。ミッド・オハイオのダブルへダー、どちらかで彼か、アレクサンダー・ロッシらが勝つことはできるだろうか?

2番手はこれまたミッド・オハイオ未勝利のパワー

 2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分06秒3952。RHRとの差は0.0918秒!
パワーは意外やミッド・オハイオで勝ったことがない。彼もまた今シーズン未勝利。ここで勝ちたいところだ。

 3番手のロッシ、4番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)までがトップから0.1373秒の中にいた。驚異的僅差。ロッシは2018年のミッド・オハイオ・ウィナーで、ディクソンは去年を含めてミッド・オハイオ6勝の実績アリ。

フェルッチ、パロウの走りに注目

 5番手はサンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)=トップと0.2579秒差で、6番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=トップと0.3918秒差。ニューガーデンは2017年にミッド・オハイオで勝っている。

 ルーキー最速はアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴー)の7番手。彼はここで昨年テストをしている。デイル・コインに起用を決めさせたテスト。このコースのみ、走行経験があるパロウとしては、今週のダブルへダーは大チャンスだ。フェルッチも最初のプラクティスから速いし、今週の彼らには注目したい。

 8、9、10番手にはコルトン・ハータ((アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)、コナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンドレッティ・アンド・カーブ・アガジェニアン)がつけた。今年のデイリー、どこでも安定して速さを見せている。そしてマルコは、インディー500の予選でPPという好成績を挙げ、今度はロードコースでも健闘中だ。

佐藤琢磨は17番手とスロー・スタート

 インディー500ウィナーの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、17番手とスタート・ダッシュには失敗。30周走ったが、トップとのタイム差は1秒1もあった。チームメイトのグレアム・レイホールは琢磨より少し良かったが、トップと0.7114秒差の13番手だった。

 午後の予選では、もう少し気温、路面温度ともに上昇する可能性ありだ。
以上

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