2011年5月27日金曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その6 「アンドレッティ・オートスポーツ、すかさず粛清人事」

マルコ・アンドレッティに付き添うトム・アンダーソン。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングのマネージングディレクターとして、ロジャー安川や、松浦孝亮とともに戦った名伯楽として日本のファンにもなじみ深い。
Photo:INDYCAR(Ron McQeeney)
 アンドレッティ・オートスポートのジェネラル・マネジャー=トム・アンダーソンが予選終了翌日に解雇されていた。アンダーソンといえば、チップ・ガナッシ・レーシングの常勝時代を築き、フェルナンデス・レーシングを設立して勝利を重ね、ホンダ(アキュラ)・チームとして出場したアメリカン・ル・マン・シリーズでも優勝するなどの活躍をしていた。ALMS参戦をやめてフェルナンデスがチームを閉じた時、すぐさまアンドレッティ・オートスポートはチームの再興のために声をかけたのだった。
 アンダーソンの就任でチームには活気が蘇った。前年に一度も勝てなかったチームは2勝をマークし、今年も1勝を挙げた。ロングビーチで勝利を挙げたコンウェイのピットで陣頭指揮をとっていたのもアンダーソンだった。

 しかし、5台のうちの2台が予選通過に失敗した責任をアンダーソンは取らされたようだ。アンドレッティ・オートスポートは迷走を始めた。彼らがインディ500でスピードが出せない原因は、誰が考えてもエンジニアリング部門の弱さにある。テクニカルディレクターとチーフエンジニアの関係がうまく行っていたなかったため、ポジションの低いチーフエンジニアを放出したところまでは良かったが、昨シーズン半ばまでに2勝した後、テクニカルディレクターまで解雇してしまった。
 アンダーソンにはすぐさまサム・シュミット・モータースポーツから声がかかり、タウンゼント・ベルのピットで作戦担当を任されることになった。

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