2012年5月16日水曜日

2011 IZOD INDYCARシリーズ インサイド情報&ニュース:5月15日 KVレーシング・テクノロジーは迷走開始? ルーンベス・バリケロがプライマリーカーとスペアカーを行ったり来たり

走行3日目にして持ち出したスペアカー「8T」のマシンとは?? ルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)からプライマリーカーで走って来ていたルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)が、プラクティス3日目になってTカーを出して来た。1日目や2日目ではなく、3日目にマシンを乗り換えるというのは珍しい。バリケロはルーキーなので、ROPを含め3日間もプライマリーで走ってからTカー登場だった。
こちらが走行3日目の5月14日にバリケロが持ち出してきた「8T」のマシン
Photo:INDYCAR\LAT USA
 KVRTとバリケロは、どうしてエンジン交換という手間までかけて違うシャシーを試したかったのか。それは、彼らのプライマリーカーで「思ったほどスピードが出ていない」ということのはずだ。
 意外だったのは、バリケロが自らのTカーとして出して来たカーナンバー8Tをつけるマシンは、実はオープニングデイにはカーナンバー11Tで、トニー・カナーンが自分のTカーとして走らせていしたシャシーだったこと。KVRTには、今のところTカー1台しかないのだ。新シャシーが導入された今年は、どのチームもシャシーの準備が去年までと比べると全然整えられていない。去年までなら、冬の長い時間をインディー用マシンにつぎ込むことができていたが、今年は開幕からの4戦を戦いながらインディーの準備を行わねばならなかったからだ。ハッキリ言えば、ペンスキーとガナッシ以外、インディー500に向けてプライマリーカーとスペアカーの両方を完璧な状態に整えることができているところはないぐらいなのだ。


翌日、エンジン交換してまでプライマリーに戻すが……
 走行4日目、バリケロはプライマリーにマシンを戻して来た。つまり、クルーたちは二度目のエンジン交換作業を行ったのだ。お疲れ様です。
1日で再びエンジンを載せ替絵を行ってプライマリーカーに戻すことに。
スピード不足のトラブルシュートはできたのだろうか?
Photo:INDYCAR\LAT USA
 プラクティス3日目を終えたバリケロは、「スペア・カーを走らせたことで幾つかの項目に評価を下すことができた。少しのスピードアップはできたが、期待していたレベルには達しなかった。空力か、エンジンか、今より速くなるための策を何か見つけないとならない」と話していた。そして、またプライマリーカーに戻して走り出した彼は、50周もこなしながら30台走行中の29番手=217.435mph(=約349.853㎞/h)。チームメイトも、EJ・ビソが26番手=218.035mph(=約350.818km/h)、カナーンが219.619mph(=約353.367km/h)で19番手と振るわなかった。カナーンは3日目までは良く見えていたのだ……。巻き返しはなるか?

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