2013年6月21日金曜日

2013 INDYCAR レースプレビュー 第10戦アイオワ:ライアン・ハンター-レイ、昨シーズンを再現する2連勝はなるか?


今年も予選レースで決勝グリッドを決定!
過去のレースではアンドレッティ・オートスポートが好成績


 昨年、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はミルウォーキーから3連勝した。今年もミルウォーキーの次はアイオワ。先週勝ったハンター-レイが今年それをリピートすることはできるだろうか? 因みに去年のアイオワでの2位はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)で、3位はトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)だった。
 去年のポールは3ヒート制の予選レースで勝ったダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だったが、彼のエンジンはスタート直前にトラブル。レースを走れなかった。今年もアイオワは予選レースで決勝のスターティンググリッドが決定される。
 意外にもアイオワのショート・トラックでチーム・ペンスキーは優勝したことがない。勝っているのはアンドレッティ・オートスポートとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングだけ。アイオワでのレースは07年から行われていて、歴代ウィナーは以下のとおりだ。

2012 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
2011 マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)
2010 トニー・カナーン(アンドレッティ・オートスポート)
2009 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
2008 ダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
2007 ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)

不気味なガナッシ勢! カナーンも強さを見せそう

 見てのとおり、全長0.875マイル、最大バンク14度のアイオワ・スピードウェイではアンドレッティ・オートスポートが素晴らしい成績を残してきている。ハンター-レイ連勝の可能性は結構高く、彼がそれを逃してもマルコ、ヒンチクリフ、ビソのうちの誰か、アンドレッティ勢からアイオワ・ウィナーが誕生する可能性は十分にある。
 急峻なバンクにロードコース用ウィング・パッケージ使用で、コースの小ささからは考えられないほどの超ハイ・スピード・バトルが毎年繰り広げられてきている。そんなコースでの歴代トップ3を見渡すと、フランキッティとハンター-レイが2勝ずつ。マルコは優勝1回、2位2回、3位1回。カナーンは優勝、2位、3位をそれぞれ1回ずつ。武藤英紀(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が2位と3位を1回ずつ。スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)とEJ・ビソが3位を1回ずつ(ビソはKVレーシング・テクノロジーで)。
 ミルウォーキー同様にアイオワでもカナーンは強さを見せそうだ。そしてガナッシ勢。彼らがミルウォーキーで何かを掴み、アイオワでトップ争いに復活してくるかもしれない。


佐藤琢磨、初ポールを獲得した得意のコースでの活躍に期待

 アイオワといえば、佐藤琢磨が日本人ドライバーとして初めてのインディーカー・ポール獲得を達成したコース。2011年のことだった。当時の琢磨はKVレーシング・テクノロジーからの参戦だった。ミルウォーキーでも速さを見せたばかりの琢磨。彼が得意とする、そして自ら大好きだと公言するアイオワ、今年の戦いぶりにはかなりの期待をしてよさそうだ。
 すでに記したフランキッティと琢磨以外のポールを見ていくと、ディクソンが2回獲得しており、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が1回ずつ。ただし、2008年のディクソン、2009年のカストロネベスのポールはポイント・スタンディング・トップだったことで与えられたもの。雨で予選が行われなかったのだ。
 今年はナイト・レースではなく、メチャクチャ暑くなる可能性が高い日中のレース=250周。ドライバーにとっても、クルーにとっても過酷な戦いとなるかもしれない。

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