2013年8月27日火曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント61 第15戦ソノマ Race Day 決勝:「今週ここで悪かった部分ていうのをキッチリと勉強したいですね。来週のレースは必ず勝ちます!! 気持ちを入れ替えてボルティモアのストリート・コース、頑張りたいと思います」

9位までポジションアップしたが、レイホールとの不運なクラッシュでサスペンションを痛めてしまった Photo:INDYCAR (Chris Owens)
ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ
8月25日 Race Day 決勝 23位完走 67周走行(18周遅れ)

「新品のレッドで出て行くことでゲインできるか

少なくとも自分のポジションを守るっていう戦略でした」
 

Jack Amano(以下――):スタートからうまく行っていたレースでしたが?
 

佐藤琢磨:スタートはレッドタイヤで行って、うまくポジション・アップができていました。リスタートも何とか混乱を抜けてポジションを上げました。周りとも遜色ないペースで走れていたと思います。ただ、数周おきにイエローが出てリスタートというレース展開だったので、まだ完全にペースは乗る前でした。それでも、長いレースになるけど、いい滑り出しだったと思いました。 


――フレッシュレッドでのスタートって琢磨陣営としては珍しい作戦ですよね?
 

佐藤琢磨:やるならやるしかないっていうか、中途半端にユーズドのレッドで出てっても消化しちゃうだけだし、ブラックで出てったら間違いなく抜かれるしね、新品のレッドで出て行くことでゲインできるか、少なくとも自分のポジションを守るっていう戦略でした。
 

「レイホールとは完全に避けようのないアクシデント。不運でした」
 

――残念ながら、目の前でレイホールがスピンし、ぶつかってしまいました。彼はエリオ・カストロネベス、マルコ・アンドレッティの両方とぶつかったようでしたが?
 

佐藤琢磨:そこは僕には見えなかったんだけど、レイホールがスピンして行くのが見えました。彼はスピンアウトしないでコースに戻って来た。僕はTK(トニー・カナーン)と並んでターン3に入って行っていて、もうホイール同士が重なり合うような状況でした。だから、あそこでブレーキを踏んでも左に動いてもTKを弾き飛ばしちゃうし、右に行けばレイホールとTボーンになるから、もう祈るような気持ちでまっすぐ行きましたけど、彼のノーズを踏みつける感じで越えちゃって、フロントサスペンションにダメージを受けて、ピットで交換することになりました。 

――レイホールよりもダメージが断然大きくなったあたり、実に不運でした。
 

佐藤琢磨:そうでしたね。でも、あれはしょうがない。僕は彼のマシンを乗り越えなければならない状況になっちゃったので。あそこで僕が左に行ってら、TKも僕ももっと酷いことになってたでしょう。仕方ないです。あれは完全に避けようの無いアクシデントでした。不運でしたね。
 

「データ収集のために走る戦略に切り替えましたが
一応感じることのできるマシンにはなっていたし、しっかり走ることが大事でした」

 

――長い時間をかけてサスペンションを修理したのは、ソノマの実戦でのデータ採りをしたかったということですか?
 

佐藤琢磨:はい、そうです。レースに復帰してもポジションはもう望めませんでした。ただ、ここまで調子が悪かったので、レースでブラックとレッド、両方履いてデータを収集するっていう戦略に変えました。フロントサスペンションの交換に結構戸惑ってしまったんですけど、何とかレースに復帰できました。 

――サスペンションの修理でマシンが完璧に元通りになりはしないと思いますが、そこからのマシンの感じ、そしてデータ収集はできましたか?
 

佐藤琢磨:多少コーナー・ウェイトもトウもズレていたと思いますが、一応感ずることのできるマシンにはなっていたし、しっかりと走り切ることが大事でした。レースに復帰した時点で10周とかのダウンで、一番近いドライバーでも数周は離れていたから戦う意味はなかったんです。だからリスタートでは全員を前に行かせて、僕はデータを採ることに専念してました。前に追いついたら追い抜くってカタチで走っていました。
 

「何で急にキンボールが動き出したのか、意味が分からない
全く無駄なアクシデントとになってしまいました」

 

――そこでチャーリー・キンボールとのアクシデントとなったワケですね? あれはストップしていた彼が突然動き出したことで起きた事故だったと見えましたが?
 

佐藤琢磨:まったく意味がなかったですよね。彼はスピンしてずっと止まっていた。それで、左右からクルマを行かせてて、なんで僕が来た時だけいきなり動き出したのかわかんない。彼も焦ってたのかもしれないけど、あの時点でスピンターンを試みるっていうのは、ちょっと意味がわからない。無駄なアクシデントになってしまった。それは残念でした。 

――結果は残せなかったけれど、何かを掴めたレースとできましたか?
 

佐藤琢磨:うーん、どうだろう? ちょっと、このデータを持ち帰ってシッカリとおさらいしないと、来年のロードコースで非常に厳しそうです。今週ここで悪かった部分ていうのをキッチリと勉強したいですね。 

――次は得意のボルティモアです。いかがですか?
 

佐藤琢磨:必ず勝ちます! 来週のレースですけど、気持ちを入れ替えてボルティモアのストリート・コース、頑張りたいと思います。
以上

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