2013年8月26日月曜日

2013 INDYCARレポート 第15戦ソノマ Race Day 決勝:ウィル・パワーが今シーズン初勝利!レースを完全に支配していたディクソンはペナルティで勝利を逃す

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ
8月25日 Race Day 決勝
天候:快晴
気温:24~27℃


15戦目で今季10人目のウイナーが誕生

  85周のレースの70周目、予選3位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップに立った。彼はそこからゴールまでトップを守り切り、昨年4月の ブラジル以来となる勝利を手に入れた。2013年シーズンのインディーカー・シリーズは、実に10人目のウィナーを15レースで生んだのである。


盤石と思えたディクソンだったが…Photo:INDYCAR(John Cote)
 しかし、その勝利はインディーカー・ファンに大歓迎をされるものではなかった。今日のレースで最速の存在だったのは、予選2位のスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だった。34周目にトップに躍り出た彼はレースを完全に支配下に置いていたが、64周目に行った最後のピットストップでパワーのピットクルーと接触したことでペナルティを科せられ、勝利を諦めることとなったのだ。パワーの勝利は、ディクソンがペナルティを受けたことによって転がり込んできたものだった。 3位はポール・スタートだったダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。4位にはそこらじゅうで他のマシンにぶつかっていたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。
 ポイント・リーダーのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は安全運転に徹して7位フィニッシュ。
 ポイント3位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は、1回目のピットタイミングを遅らせる作戦が裏目に出て優勝争いから脱落。それでも粘り強く戦い抜いて6位でゴールした。

ポイントリーダーのカストロネベスはリードを39点に拡大
 ディクソンはピットをドライブスルーするペナルティを受けて20位まで後退したが、最後の10周で15位まで挽回してゴールした。
 カストロネベスのポイント・リードは31点から39点に広がった。ハンター-レイのポイント・トップとの差は、65点から62点に縮まった。ポイント4位のアンドレッティも、ランキング・トップを保ち続けるカストロネベスとの差を76点から70点へと縮めた。
 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、予選13位から序盤にして9位までポジションを上げたが、カストロネベスとアンドレッティのサンドイッチとなってスピンしたグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がヒットしてきたことでフロント・サスペンションを破損。レース復帰後にはターン7でスピンして進行方向と反対を向いてストップしていたチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)がなぜだか琢磨に向けてダッシュ。正面衝突のアクシデントでレースを終えた。
以上

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