2013年8月31日土曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント62 第16戦ボルティモア Day1 プラクティス1、2:「もうちょっとこうしたい……とかいうエリアはあるけれど、悪くないですね。自分たちのストリート・コースのいいカンジのグリップ感が得られてます」

8ターンにアプローチする琢磨 Photo:INDYCAR (John Cote)クリックして拡大
グランプリ・オブ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイ・SRT
8月30日 Day1 プラクティス1 1分21秒8487 15位 16周走行
          プラクティス2 1分20秒0934 8位 17周走行
 
走行初日、快晴の下、2回の走行で順調にタイムアップ

 ボルティモアは3デイ・イベントで、金曜日にはプラクティスが2回スケジュールされる。
 快晴下、どちらのセッションも完全ドライコンディション。
 過去2年のレースで2回ともポジションをグイグイと上げて行く戦いぶりを見せた佐藤琢磨にとって、ボルティモアのストリートコースはシリーズの中でも気に入っているもののひとつだ。
 最初のセッションでの琢磨は15番手のタイムをマーク。走行を終え、エンジニアとのミーティングを終えたところで琢磨にインタビューした。


「最初の年と同じシケインに戻ってますけど、縁石は高くなってる気がする」

Jack Amano(以下――):いい滑り出しにできていますか?

佐藤琢磨:そうですね。少なくとも先のロードコース2戦よりかは滑り出しとしては良かったですね。

――今年のコースのレイアウトとか、今年の路面とかの状況はどうなんでしょう?

佐藤琢磨:シケインは2011年、最初の年のものに戻ってるんですけど、縁石がその年より更に高い気がする。一個目は乗れるし、二個目もちょっと乗れるけど、3個目に乗るとマシンが暴れちゃいますね。少し引っ掛けるように走るんだけど、激しくは乗って行けない縁石です。

「最後はブレーキトラブルが出てしまいました」

――路面はどうですか?

佐藤琢磨:そんなに悪くなかったですね。アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)が僕らの前に走ったんだけど、普段だとラバーの食い違いとかが出るのに、今日はストリートコースである程度の掃除のできて、ラバーが載ったって感じになってました。走り出しからそこそこのグリップがありました。

――フォイト・チームのボルティモア用セッティングというのは?

佐藤琢磨:去年良いものがあったフォイトですけど、今年はタイヤが大きく違うので、マシンとしてはこれまでのストリートコースのものから良いところを持って来てます。で、セットアップしたので僕らはそこそこ良いところに居ることができてると思います。ただ、最後にブレーキトラブルが出ちゃって、ラスト3周はとりあえず距離を重ねるだけって感じでした。

 午後2時半スタートのプラクティス2は、少し暑いコンディションになった。ここでの琢磨は番手に入るタイムをマーク。調子は上向きと見て良さそうだ。

「セッティングはよいところには来ていると思います」

――マシンが順調に進歩しての8番手タイムでしょうか?

佐藤琢磨:ブレーキの件がちょっと大きくて、それの対応に追われて時間を費やしたところはあったんですけど、セッティングは順調に良くなってます。あと、エンジンの変換マネジメントにセッションの最初だけ不具合があって、走り出すまでに時間がかかっちゃいました。でもその後は順調にプログラムを進めることができました。あまり色々はいじれなかったんですけど、でも良いところには来ていると思います。

――路面の変化の度合いは?

佐藤琢磨:徐々に良くなってますけど、そんなに劇的な変化にはなってないですね。

「基本的なライドは糸をメインに、微調整です」

――このセッションで若手が上位に来てるんですが、考えられる理由はありますか?

佐藤琢磨:タイヤじゃないですか? ソノマではなかったアウトサイド・トップ10へのプラス1セットが今回は支給されているので。その使い方です。トップ10の人は1セットしか使えていない中、トップ10圏外の人たちは2セット目も使える状況になってた。ウチは午前中に2セット使って、その続きでプラクティス2は行きました。

――セッティングの進み具合は、小さく確実にっていうのが今回ですか?

佐藤琢磨:そうですね。大きくは何も振ってない。こっちではボールパーク(球場)って言い方しますけど、そこにもうクルマのセッティングが入って来ているから。クルマがちゃんと働いてくれるレンジにちゃんと入ってるから、あとは微調整です。今、もう基礎的なライドハイトをメインにずーっと午前中からやってました。

――じゃ、今回はかなりイイカンジだと見ていいんですね?

佐藤琢磨:まぁそうですね。多少、もうちょっとこうしたい……とかいうエリアはあるけれど、悪くないですね。自分たちのストリート・コースのいいカンジのグリップ感が得られてます。
以上

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