2014年5月31日土曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー 第6・7戦デトロイト:勢いに乗るホンダ勢に、おひざ元のシボレー勢がどう挑むか?

ダブルヘダーの"シボレー・インディー・デュアル・イン・デトロイト”
 去年のデトロイトは、1戦目ではマイク・コンウェイ(デイル・コイン・レーシング)が、2戦目はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が優勝した。どちらもホンダ・ドライバーだった。一昨年はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が優勝。当時の彼もホンダ・エンジン使用だった。しかも、2012年のレースと、2013年のレース#2ではホンダ勢が1-2-3で表彰台を独占してもいる。シボレーにとっては、地元のイヴェント、それも自らが冠スポンサーを務めるレースが完全に鬼門になってしまっている。去年、シボレーのインディカー担当チーフは、「ボスが全員来てるんだよ~」と泣きを入れていた。
 しかし、2013年の彼らはセント・ピーターズバーグとバーバー・モータースポーツ・パーク、ふたつのホンダ・グランプリで連勝していた。シーズン終盤のホンダ・イベント3レースではホンダ・ドライバーが勝っていたが……。

ホンダ勢の連勝は続くか?
 今年はセント・ピーターズバーグがファイアストンのイベントになったが、バーバーはホンダ・グランプリのまま。そして、今年からホンダ・ドライバーとなったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が優勝した。
 ということで、今年のシボレー軍団としては、悪くても1勝、できれば両レース完全制圧! と行きたいところなのだが、ホンダ勢が3連勝中と乗っている。グランプリ・オブ・インディアナポリスで優勝したパジェノーは去年もデトロイトで勝っているし、インディGPで2位だったハンター-レイはインディ500で勝ったばかりで一番勢いがある。
 この2人に挑むのは、去年のレース#1ウィナーで今年すでにロング・ビーチで勝っているコンウェイ(エド・カーペンター・レーシング)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ディクソン、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)あたり。もちろん佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)も優勝争いに絡めるポテンシャルを秘めている。ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)とジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)にも期待がかかる。ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)にもそろそろロードコースでトップ争いを見せて欲しい。

天候は3日間とも晴れの予想
 今週末の天候は、3日間とも晴れか、悪くても少し曇る程度との予報だが、インディの雨の予選でポール獲得、スタート直後にエンジン・ストールで後ろからマシンがクラッシュ……となったセバスチャン・サーヴェドラ(KV/AFSレーシング)はリベンジを狙っていることだろう。
 今回のエントリーは22台。オリオール・セルヴィア(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は出場しない。開幕戦セント・ピーターズバーグのメンバーに戻ったということだ。
以上

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