2015年7月19日日曜日

2015 INDYCARレポート R13 アイオワ・コーン300 Race Day 予選:エリオ・カストロネヴェスが大逆転PP

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher)
天候:快晴
気温:32~34℃


初日トップ・タイムをキープしたカナーンがトップに
 太陽の照りつけるアイオワ・スピードウェイ。白昼に敢行されるインディーカーの予選で13番目にコース・インしたトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)。昨日2セッションとも最速だった彼のアタックは自信に満ちあふれ、ウォーム・アップ・ラップが180mph台に乗っていた。その時点まででの最速の加速ラップだった。


 TKはアタック前のラップをアグレッシブに走り過ぎるきらいがあるタイプだが、今日の彼らのマシンはバッチリ決まっていたらしく、アタック1周目のコントロール・ラインを彼が横切ると、モニターに「183.234mph」という数字が掲示された。TKのアタック前にトップに立っていたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だったが、彼のベストはアタック2ラップ目の181.795mphで、2ラップ平均は181.625mphだったから、TKはそれらより1.2mph以上も速かったということ。計測2周目も183mph台をキープする183.016mphを出し、カナーンはトップに立った。
カストロネヴェス、全戦で予選を走れなかったうっぷんを晴らす快走
 彼の4人後にチームメイトのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がコース・インし、182.357mphのアヴェレージを出すにとどまった時、TKのPP獲得は決まったかに見えた。しかし、大逆転は起こされた。エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が、先週のミルウォーキーではアタックのチャンスをクルーのミスで逃して最後尾スタートだったエリオが、1ラップ目に183.464mphとTKの最速ラップを塗り替え、2ラップ目に更にそれを183.496mphへとアップ。183.480mphという数字で今年のアイオワ・ポール・ポジションを手に入れた。今シーズン3回目のPP(今年の2回はバーバーとロングビーチで記録)はキャリア44回目。アイオワ・スピードウェイでは2013年に続く2回目。「予選でのマシンは強力だった。先週のミルウォーキーでも僕らのマシンは速かった。ちゃんと予選アタックの列に間に合えば、PP獲得は可能ということだ」とカストロネヴェスはコメントした。「今週は一番前からスタートできるので、そのままゴールまで前を走り続けたい」とも彼は語った。
 カナーンはフロント・ロウ外側の2位。グリッド2列目にはポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)と、ポイント2位のディクソンが並ぶ。3列目はシモン・パジェノーとパワー(ともにチーム・ペンスキー)だ。

ホンダ勢はトップ10に2台。最上位はアンドレッティの8位
 予選7位は先週のミルウォーキーでオーバル初PPを録ったばかりのジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)。チームメイトのエド・カーペンターは予選11位だった。
 予選8位はホンダ勢トップとなるマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。彼のチームメイトたちは、昨年度アイオワ・ウィナーのライアン・ハンター-レイが予選9位で、カルロス・ムニョスが12位、今日最初のアタッカーだったジャスティン・ウィルソンが18位だった。
 トップ10最後のポジションにはルーキーのセイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)が食い込んだ。カラムは2013年にインディー・ライツのアイオワ戦でギャビー・シャヴェス、ジャック・ホウクスワース、カルロス・ムニョスらを下して優勝している。

佐藤琢磨、「結果には満足していないがマシンは良くなっている」
 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は予選15位。「予選15位という結果には満足できませんが、昨日のプラクティスと比べ、予選でのマシンは非常に良くなっていました。ナイトレースのコンディションでは今年はまだ走っていません。エアロ・パッケージが新しくなっているのに。そこで、今年のテキサスでのデータなどを使い、アイオワでのデータにフィルターをかけてマシンをセッティングします。テキサスとアイオワではエアロ・コンフィギュレーションが違うんですけど、そうするしかないんです」と話していた。
以上

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