「充実したセッションでした。セッティングを4回ぐらい変えられました」
Jack Amano（以下――)：ファイナル・プラクティスを終えての感想は？
佐藤琢磨：結構忙しいセッションでした。ピット・ストップの練習もやったので、走ることに関するプラクティスは45分間でした。そして、僕らのセッションはわりと充実していたと思います。足回り関係のセッティングも幾つかトライできました。４回ぐらいセッティングは変えられましたね。それで良いものも見つかったし、わからかったものあました。その辺りはデータが残っているので、それを見て決勝に向けて最後の仕上げをします。
――暑いコンディションになっていましたね。決勝も暑くなるとの予報です。
佐藤琢磨：走り出しはまだそんなに路面温度も上がっていなかったので、わりとメカニカル・グリップも高くて走り易かったんですが、セッションの後半は結構滑ってましたね。
――マシンを進歩させることはできましたか？
佐藤琢磨：今日の走行で自分たちは一歩前進できたと思います。まだ実際には全然満足行ってないんだけれども、これまで走った中では最も良い感触だったと思うので、レースに向けては方向はいいですね。
「最後は各自の好みというか、合わせ込みでした」
――最終プラクティスでもチームメイトと仕事を分担とか、あったのですか？
佐藤琢磨：チームメイトたちとの役割分担は、今日はあんまりしませんでした。もう、ここまで来るとね、そうなりますよ。今日の走り出しのセッティングは、それぞれでちょっと違っていました。そして、僕ので試して良かったものをグレアムがこのセッション中に試した、ということがありました。オリオールのことはちょっとわからない。最後は各自の好みというか、合わせ込みでした。マシンのバランスとしては、予選1日目が特に苦しく、2日目に良いセッティングを見つけ、それを月曜に決勝用セッティングでトライしたけれどうまく行かなかった。それが今日はうまく使えるようになったということですかね。
「後半はかなりタイヤが滑っていました
レース・デイは相当厳しい戦いになると思います」
――決勝セッティングでダウンフォースをつけて行くと、出場33台の差は予選でのものより小さくなりますかね？
佐藤琢磨：それはどうだろう？ わからない。僕は今日、大きな集団に一度ちょうどいいところで入れたんだけど、そこでイエローが出ちゃった。その後は2台とか3台、1台とかの後ろを走っただけだった。速いクルマの真後ろにはつけなかった。パックの中での走りについては、マシンの方向性で兆しが見えたという感じでした。まだ満足は行ってないですけどね。僕らは月曜日の苦労していた部分からは抜け出し、割と狙っていたバランスとグリップになって来た、というところだと思います。ただ、今日も気温、路面温度ともに凄く上がっているので、後半はかなりタイヤが滑っていました。レース・デイはもっと気温が上がると聞いているので、相当厳しい戦いになると思います。
以上
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