2011年3月25日金曜日

2011 INDYCAR シリーズ 大会プレビュー1-2 第1戦セント・ピーターズバーグ『期待される琢磨の走り』

2011 インディカー シリーズ 第1戦Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ プレビュー2
昨年の琢磨の結果と今シーズンの開幕戦でのターゲット

期待される琢磨の走り
 去年の佐藤琢磨は予選11位で、100周で争われた決勝は24周でアクシデントによりリタイアを喫した。
2010年セント・ピーターズバーグ
Photo: INDYCAR(Shawn Gritzmacher)


 開幕戦サンパウロは0周リタイアだった琢磨だけに、セント・ピーターズバーグでは完走を目指していた。彼はスタートからバトルをエンジョイ。しかし、上位進出を目指してプッシュを続けていたところ、燃料満タンで重いマシンがタイヤにかける負担は大きくブリスター(タイヤのゴム表面に気泡のようなもの)が発生。グリップがガクンと落ちてクラッシュしてしまった。

 結果は望んでいたものの正反対となかったが、ストリートで供給されるファイアストンタイヤの性能を肌で感じることができたのは収穫であったし、インディカーのレースがF1と違い、序盤にコース上でポジションを譲っても、それを十分に挽回できるチャンスが与えられることも琢磨は理解した。ブリスコーは19位スタートで3位、フランキッティは13位スタートで5位フィニッシュ。
 リタイア後にピットに残った琢磨は、エンジニアと共にレースを見続け、少しでも多くのことを学び取ろうとしていた(それはブラジルでも同じだった)。INDYCARではピットストップでセッティングの微調整などを行うことで速さを獲得し、トップに挑むという戦い方が可能なのだ。
開幕戦への準備が整いつつあるKVレーシング
Photo: INDYCAR(Dan Helrigel)
 今年も開幕戦の重要性は非常に高い。第4戦まではバーバー、ロングビーチ、ロードレースが続くのだ。しかも、そのうちの3レース(セント・ピーターズバーグを含む)がストリートでのレース。開幕戦で勢いを掴むことの持つ意味は大きい。

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