2011年4月14日木曜日

2011 INDYCARシリーズ解説:速報! またしてもINDYCARの予選方式が変更!ロードの予選第1ラウンドのくじ引きグループ分けを廃止

長年のくじ引きを廃して合理的な方向へ

 INDYCARがまたロードコースでの予選ルールを変更した。
 今週のトヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチから、予選第1ラウンドを走るふたつのグループの分け方が、くじ引きではなく、金曜日のプラクティスタイムで決められることとなった。
 金曜日のプラクティスは2回行なわれるのが通常だが、その両セッションを通しての最速タイムを出したドライバーに、最初に走行する第1グループと、後に走行する第2グループのどちらのグループで走るかを選ぶ権利がまずは与えられる。そして、そのドライバーが選んだ方のグループにはプラクティスでのタイムが奇数順位だった者が組み入れられ、偶数順位だったドライバーたちがもう一方のグループを作る。

公平を期した変更が、予選にどんな変化をもたらすか?

 第2戦ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマでは、第1グループに速いドライバーが偏っていた(チーム・ペンスキーとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの合計5人のうちの4人、ガナッシのサテライトチームのドライバー2人も第1グループだった)。第2グループの方が第2ラウンドへと進むのは容易だったのだ。
 「より激しい競争を求めるドライバーたちのリクエストによって、今回の変更はなされた。新ルールによって金曜のプラクティスは価値が高められ、2グループの実力をくじ引きによりも均等ににする効果がある」とブライアン・バーンハート(INDYCARの競技及びレーシング・オペレーション担当社長)はコメントを発表しているが、くじ引きを続けていれば、バーバーのようなケースになることは必然だった。ここまで長くルール変更がされずにきたことの方が不思議。ともあれ、正しい方向へのルール変更は歓迎だ。
 ロングビーチ金曜の最速ドライバーは誰になるのか? そして、そのドライバーは先に走る第1グループと、後で走る第2グループのどちらを選ぶのだろうか。第2ラウンドにより近い路面コンディションで走れることで、第2グループで走る方にアドバンテージはあるのだろうか。

2 件のコメント:

  1. ルール変更ですか? アメリカの場合結構いい加減ですが。
    自分はCART/CHAMP・CARのみ見ていたのでIRLのルールは良く分かりませんが、確かにくじ引きでグループ分けすると早い人がひとつのグループに偏る可能性がありますね。
    まあCHAMP・CARでも同じくじ引きだったと思うので・・・

    今年変更のダブルファイルリスタートですがトラブル続出ですね。このままだと経費がかかりすぎてチームも堪らないでしょう。コスト削減が現オープンホイールの目標だったと思うのですが。今ではCART出身チームがほとんどのシリーズ、お金がかかりすぎなのでは?

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  2. 匿名さん
    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、くじ引きでやっている限り、いつかはこの問題が出てくるのは予想されていたわけですね……。ころころと規則が変わるという印象もありますが、よい方向に進む可能性があればアクションを起こす、というのがアメリカっぽいかなと個人的に思っています(更新係)

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