2014年5月14日水曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント23 第98回インディー500 5月12日プラクティス2:「今日は確実に、ものすごい進化を遂げることができました。明日に向けていろいろプランを練ることができます」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
第98回インディー500 5月12日 プラクティス2
40秒7441    220.891mph(=約355.416㎞/h) 66周走行


「こなしたプログラムに対する満足度は半分ぐらいですが
クルマの進歩に対する満足度は7、8割。車はかなりよくなりました」

Jack Amano(以下――):今日は66周。予定していたプログラムのこなせた度、そして、マシンの進歩に関しての満足度はいかがですか?

佐藤琢磨:こなしたプログラムの満足度で言うと半分ぐらいなんですけど、クルマの進歩に対する満足度だと7割、8割ぐらいでした。今日、マシンはかなり良くなりましたよ。でも、スタートが悪過ぎたっていうところもありました。去年のセットアップをベースにしたものをマーティン・プラウマンのマシンに入れて、彼がルーキー・オリエンテーション・プログラムを走りました。彼もそのセッティングがあまり好みではなかったんだけれど、僕の方としても自分で乗ってみなければわからない。だから乗ったんですけど、そうしたら、それが酷かったんですね。
 今年供給されているファイアストンのタイヤは、去年のものとあまり変わっていないっていう話だったんですよ。バック・トゥ・バックのタイヤ・テストをやった人たちは、そう言ってたんです。でも実際には、今年のタイヤは去年のものとは明らかに違う。だからクルマのリアクションが変わっているんです。それで今日はセッティングを結構変えて来ました。昨日、最初走った印象は、すごい乗りづらくて、何だろう? マシンが安心して乗っていられるゾーンに行かなかったんです。僕らのマシンはまだいい感じのところ、ボール・パークって表現することが多いんですけど、そこに入って来てなくて、外側を走ってましたね。クルマを感ずることができなくて、結構怖かったです。だからスピードももちろん上げられないし、幾つかセッティングを変更してって、やっとボール・パークの中に入って来ましたね。一度入るとクルマを感じることができるので、例えばリヤのスタビリティを上げることが一番の目的なんだけれど、それが上がったことによってフロントが今度は逃げ始める。それを戻すようにする。最初はわざとフロントを逃がして安定させたんだけど、ボール・パークの外側にいる状態、クルマがちゃんと働いていない状態の時にフロントだけ逃がしてもクルマは不安定なままなんです。不安定でアンダーステアっていう最低の状態。しかし、今日はマシンをボール・パークの中へと入れることができました。今日それができたことはすごい大事で、ここから良いデータを、最後の4回の走行ぐらいでは取れたので、明日に向けて色々プランを練ることができると思います。今日は確実に、ものすごい前進を遂げることができましたね。

「まだ、集団の中を走れる状態にはなっていませんでしたが
クルマを感じるところまで来られ他のは良かったです」

――夕方は結構な台数がコースを同時に走っていました。単独走行で何かを確認するってコトが難しくなっていましたね。
佐藤琢磨:僕らとしては、まだクルマが出来上がっていなくて、あれだけの集団の中で走る状態にはなっていませんでした。まだちょっと時間的に早過ぎましたね。ニュー・タイヤを装着して、ちょとtウィングをレース用に戻して……っていうことはできません。メカニカルなグリップを増やしてクルマを曲げてってあげようとか、メカニカルでもうちょっとリヤを感じられるクルマにしなきゃとか、そういうことを僕たちはやっていました。もちろん、220mphっていう今日のベストは、トウを使って、引っ張られて出したスピードですけど、自分だけだと多分217.5mphぐらいしか行ってなかったと思います。だから、だいたい速い人たちと比べると、だいたい1mph、2mphぐらいダウンの状態でした。でも、それでも僕らはクルマを感じられるところまで来たから、良かったと思います。明日の天気がどうなるかわからないんですけど、あと3回ぐらい今日走れていたらすごく良かったんですけどね。そうしたら、最後はニュー・タイヤをつけてみんなと一緒に集団の中を走れていたと思います。ギヤリングもそこまで長いっていうか、スピードが出るのを今日は入れていなかったから、最後はエンジンが回り切っちゃってました。

――そのあたりは難しいですよね、自分のプログラムと、みんなのコース使用の状況がシンクロしないとならないので。
佐藤琢磨:難しいですね。ここは結局、タービュランスの中でどれだけ安定したクルマを作れるかっていうのが重要です。レース中にひとりで走るっていうのは絶対にないので。だから本当は集団の中に入ってセッティングをしたいんですけど、入るまでにはある程度のレヴェルまでマシンが行ってないとならない。まずは単独の走行でクルマを完成させて、集団の中を走り出すと、また色々とネガティヴ要素が見えて来るので、それをもう1回上げるっていう作業をやって行きます。僕らは今年もせっかくチーム内に2台がいるので、本当なら2台でトラフィック走行をやってもいいんだけど、2人ともまだそこまで行ってなかった。マーティンもようやくスピードが上がって来たけど……ね。今はふたりが全然違うプログラムをやってるんですけど、スピードが大きく違うので、果たして彼のやっていることが効くのかっていうのがちょっとわからなくて……。彼が良いって言ったものがあっても、それをそっくりそのまま自分のマシンに入れることはできませんよね。



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