2014年5月17日土曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント25 第98回インディー500 5月15日プラクティス5:「今日これだけ走って色々勉強できたのは大きかった。あと、マーティンもスピードを上げて来て、2人で一緒に走れるようになってるから、それはすごい大きいですね。

プラウマンとともに走行できるようになりセットアップも加速してきた Photo:INDYCAR (Dan Boyd) クリックして拡大
第98回インディー500 5月15日 プラクティス5
19位 40秒.2157  223.793mph(=360.083㎞/h) 150周走行

「車高をちょっとづつちょっとづつ落としていきました」
Jack Amano(以下――):150周も走れました。
佐藤琢磨:良かった、ホントに雨があがって。ようやく100周越え。今まで燻ってた分、これでもかってぐらいタイヤを使ってバンバン走った。何にもクルマを変えてないような気もするけど、ちょっとずつ良くなってましたね。

――今日も寒いコンディションでしたが、150周も1日で走って、やっとインディー500っぽくなって来ましたね。

佐藤琢磨:そうですね。ようやく感覚的にも乗り易い領域に入って来ました。今日は確かに大きなクルマの変更はしなかったんですけど、一昨日から昨日で結構色々変えた、その部分の確認がようやくできて、昨日は荒削りの中で約60周して、それを今日はさらにチューニングして合わせ込んで行く感じでした。だから、毎回ニュー・タイヤを入れて30周のロングランをやるんだけど、車高をちょっとずつ、ちょっとずつ、ちょっとずづ落として行きました。実際のデータの車高と、メカニックたちがマシンの下をチェックして路面を擦り始めるところを念入りに合わせ込んで行きました。これはとてもおもしろいんですよ。車高って落として行くと、路面に当たる前にラバーを拾ってくんですよ。そんぐらい細かいところでやってる。まだマシンは路面に当たっていない。だけど、路面のラバーを拾ってくんですよね。それがサイン。しかも、マシンの右と左で、それが違ってくる。コーナリングでGがかかるため、マシンをチルトさせて(傾けて)セッティングしているので。それで、左が擦ってるとか、右が擦ってるとか、そういうのを微調整してました。おもしろいでしょ? 当然、これって気温が変わると空気密度が変わって、また車高が変わって来る。だから、そのために念入りにマップを作るんですよね。その作業を今日は随分できたので、例えば気温が急にバンッて上がりましたとなっても対応できると思うんです。昨日はできなかったけど。
「明日は多分エンジンのマイレッジを使いきれます
新しいエンジンは楽しみですよね」」


――今日は結構トラフィックの中でも走っていました。フィーリングはどうでしたか・
佐藤琢磨:トラフィックも走れて良かった。近づいて走ったのは、2~3台の小さな集団でしたけで、まだ10台とかの大きいのはやってないんだけど、それでも昨日までは近づけなかったのが、今日は大分接近できて、随分色々な走りができたっていうのは大きかったですね。

――では、結構満足度の高い1日とできましたね?
佐藤琢磨:すごく良かったと思います。

――明日は何をしますか?
佐藤琢磨:明日は、あと20数ラップで多分エンジンのマイレッジを使い切れるので……。昨日60周走って、今日150周だったから。多分、予選前にエンジンは(今シーズンの)2基目に行けるんじゃないかな?

――それは朗報ですよね。
佐藤琢磨:はい。相当朗報です。

――一昨日の時点ではかなり難しい状況でしたから。
佐藤琢磨:今日がすごく天気が悪いって話をしてたのに、こんな天気になってすごく良かった。でも、今日のコンディションていうのは、非現実的なものでしたよね? こんなにコンディションが良いことってないから。227mphなんて出ないよ、普通だったら。

――明日1日走ったら、もう予選です。
佐藤琢磨:あれ? 明日がファスト・フライデイ??

――そうですよ。
佐藤琢磨:あれ? もう1日あると思ってた。

――じゃ、明日ちゃっちゃとマイルを終わらせないと。エンジン交換にまた1時間とか2時間かかりますからね。
「セカンド・ゼネレーションのホンダ・エンジンはパワーアップしてます」

――明日はターボ・ブーストが高められますよね?
佐藤琢磨:そうですね。明日、ブースト上げて走って確認をして、2基目のエンジン……てことですね。セカンド・ジェネレーションのホンダ・エンジン、やっぱり全然良いみたいですよね。

――どこが変わってるんですか?
佐藤琢磨:わかんない(笑)。

――パワーアップしている、と。
佐藤琢磨:はい、パワーはアップしてますね。あと、オプティマイズ化をしてるんですよ。要はロー・ブーストとハイ・ブーストでエンジンの特性が違うんですよね。で、オーバルはロー・ブーストでしょ? ロードは150で、オーバルは135で、インディーの予選は140。ロー・ブースト側で良いようにできてるエンジンだと思う。新しいエンジンを積んでいる人たちの後ろを走ると、あれっていうぐらい速い。引っ張ってってはもらえるんだけど、自分が前に出たら1周で追いつかれちゃう。自分たちは4周も5周もかけて追いついてってるのに。だからそれは楽しみですね。


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