2016年7月10日日曜日

2016 INDYCARレポート 第11戦アイオワ・コーン300 Day1 プラクティス1:最速はトニー・カナーン

ベテラン健在! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
カナーン、コースレコードを破る17秒2179!

 なんだか最近、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が乗っている。ストリートでのパフォーマンスとか、かなり落っこち気味の期間が長くあったが……。そんなに暑くないコンディションだったアイオワ(気温=25~27℃)でのプラクティス1、TKが最速ラップ=17秒2197をマークしてトップだった。これは2014年の予選で記録されたコース・レコード=17秒2283(エリオ・カストロネヴェス)より速かった。

 で、そのエリオ(チーム・ペンスキー)が17秒24167で今朝の2番手。1998年デビューのベテラン2人、相変わらず速いデスな。彼らの間にあった差は、たったの0.0220秒。
 去年のポール・ポジションは35秒0817=カストロネヴェス。2周の合計タイムなので2で割ると17秒5409。2ラップ合計のレコードは2014年のスコット・ディクソンによる34秒5588。1ラップのレコードも含め、全部が今日の予選で破られそうな気配だ。

シボレーがトップ8をスゥイープ

 3番手に若手のジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング=今回は20号車と同じグリーン/ゴールドのファジーズ・カラー)が来た。タイムは17秒2490で、エリオとの差は0.0073秒!
 4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、5番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー=蛍光イエローのメナーズ・カラー)、6番手はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、7番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング=ハイドロキシー・カット・カラー)、8番手はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)……とシボレーが上位独占。ウィル・パワーとファン・パブロ・モントーヤが入ってない状況でトップ8。

 ホンダ勢トップは9番手のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。セッション前半にターン4でクラッシュしたが、その直前のラップが17秒4275を出していた。セッション後半にはマシンを直してコースに復帰したが、最終的にトップのTKとの間には0.2078秒と結構な差があった。


モントーヤ、パワーはレース。セッティングに終始し10位と13位

 モントーヤ(チーム・ペンスキー=オレンジ/ホワイトのデヴィルビス・カラー)は10番手で、パワー(チーム・ペンスキー)は13番手。レース・セッティングに終始していた様子の2人、予選でどこまでタイムを縮めて来るか?
インディー500ウィナーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は125周(!)を走った結果、11番手に食い込んだ。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート=イエロー/ブルーのスナップルズ・カラー)はセッション開始早々にターン4立ち上がりでスピン。何にもぶつからず。彼は69周を走り、ベストは17秒6774で、16番手。カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は17秒7848で20番手。彼の後ろはデイル・コイン・レーシングの2人、ギャビー・シャヴェスとコナー・デイリーのみだ。


19番手にもかかわらず佐藤拓磨はマシンに好感触

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は19番手。DCRのふたりとムニョスが後ろにいるだけ。チームメイトのジャック・ホウクスワースは目の前の18番手だった。ジャックは46周を走って17秒6937、琢磨は41周走行で17秒7576がベストだった。琢磨は、「レースを想定した走りでは17秒9~18秒で安定したラップを刻めており、非常に好かった。最後に予選シミュレーションをしたが、バランスが悪かった。予選ではそれをいいものに仕上げることができるはず。テキサスでの予選はよかったし、同じ感じで行きたい」と感触はいいものが得られているようだった。

 グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=エンジがかった赤のユナイテッド・レンタルズ・カラー)は55周を走り、ベストは3周目の17秒6883で17番手。レース・セッティングに専念したセッションだった模様。午後2時からの予選では、ホンダ勢の巻き返しがあるか?
以上

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