2016年7月16日土曜日

2016 INDYCARレポート 第12戦 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス1:佐藤琢磨、セッション半でトップに立つ快走で4番手!

ニュー・レイアウト初のセッションでブルデイがトップタイムをマークPhoto:INDYCAR (Chris Jones)
快晴の下、新レイアウトとなったトロント戦がスタート

 昨晩には雨が降ったトロントだが、今日は朝から快晴で、午前10時のプラクティス1スタート時は実に快適な気温=23°Cというコンディションだった。45分間のセッション内に気温は2°Cだけ上昇。このまま行けば午後のプラクティス2も快晴でそんなに暑くなく、完全ドライ・コンディションでの走行となりそうだ。降雨確率は今のところ15パーセントと低い。

 今年は開業してるものと思ったが、まだ完成してないターン1内側の高層ホテルのため、今年からピットは最終コーナー側に、それもコース外側へとロケーショが変わった。その影響でターン8~11の右・左・右・左と曲がるセクションのコース幅がタイトになり、通過スピードは下がっているようだ。コース全長は1.786マイルと去年までより160フィート(約49m)長くなっているということだが……。

新レイアウト初のトップタイムはブルデイ

 新レイアウトでの最初のセッションで最速ラップ=1分02秒9290を記録したのは、2004年と、ダブルヘダーだった2014年のレース#1でトロント・ウィナーとなっているセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。彼は今年のデトロイトでのレース#1で優勝している
 参考までに去年の記録を。1分を切る59秒4280を出したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がPP。コース・レコードはもっと速く、それも、もう随分と昔の1999年(!) ジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)が57秒143をマークしている。当時のコース全長は、去年と同じ1.755マイルだった。ウィナーはダリオ・フランキッティ=チーム・クール・グリーン。担当エンジニアは、今も現役でAJ・フォイト・エンタープライゼスのテクニカル・ディレクターを務めているドン・ハリデイだった。

 プラクティス2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。タイムは1分02秒9738と、トップとの差は0.0448秒。ディクシーのトロントでの優勝は2013年のみ。ただし、ダブルヘダーの2レース両方を制覇している。

 3番手はポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。セッションの最後の最後に1分03秒1246でトップ3に食い込んだ。

セッション4番手の佐藤琢磨、走り出しから好タイムをマーク
 
 4番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。1分03秒1925を14周目に記録。その後も走り込んで、こなしたラップ数はセッション最多ではなかったが、2番目に多い24周。使ったタイヤは1セットのみだったが……。琢磨は10周目に1分03秒6を出してトップ3入りし、12周目には1分03秒5で2番手に浮上。13周目も1分03秒7台で、14周目に上記のベストを記録。この時点でのトップに立ってピット・イン。こまかな挑戦の後にコースに戻ってからも1分03秒台前半を続けてマークしており、マシン・セッティングは走り出しからかなり好い。

 5番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分03秒2636。6~10番手にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、ミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が続いた。

 去年のウィナー=ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)は、1分03秒7352のベストで15番手と今回はスロー・スタート。昨年トロントで2位フィニッシュしているルカ・フィリッピはギャビー・シャヴェスに代わってデイル・コイン・レーシングの19号車に乗っており、1分03秒 9752で18番手。琢磨のチームメイトのジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分04秒台で21番手だった。

以上

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