2021年4月26日月曜日

2021 INDYCARレポート R2 ファイアストン・グランプリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグ Race Day ウォームアップ:ウォーム・アップではコルトン・ハータがトップ、佐藤琢磨が2番手

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 佐藤琢磨、今週末の自己ベストをマーク

 
 決勝朝のウォーム・アップ。30分間のセッションでようやく佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がコンペティティヴなスピードを見せた。まずはブラック・タイヤで周回を重ね、トップ6につけた琢磨は、セッション半ばからレッド・タイヤにスイッチすると1分00秒6769という今週末の自己ベストをマークしてトップに立って見せた。ポール・シッターのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がこの後に1分00秒6632を出し、0.0137差でトップの座を琢磨から奪って行ったが、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのカー・ナンバー30はこのセッションで安定した速さを手に入れており、2番時計で走行を終えた。気温は予選時より2℃低いだけの26℃だったが、路面はまだ朝方とあって上がっておらず、セッション中は31~32℃だった。予選時は50~51℃だった。

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「昨日までのセットでもう少しやるべきだったことを
今日トライして、それがうまくいきました」


 「1日ずつ良くして来る、いつもの感じですよね。”もう1セッションあったら”という戦いが何年も続いている。チームとしてちょっとスロー・スターターで、”ゆっくり、じっくり”みたいになってます。”これから予選でしょ?”って言いたい感じです。昨日までのセッティングの延長で、今日とても良いマシンにできた。昨日までのセッティング変更で、”もうちょっとやるべきだった、もうちょっとやるべきだった”ってなていたのを今日トライして、それらがうまく行った感じです。トップ・タイムはプッシュ・トゥ・パスも使っていたし、燃料も軽かったのでちょっと話は別。でも、その条件はトップになったハータも同じで、コンマ1秒以下の小さな差だった。悪くないと思いますよ。それよりも今のセッションでは前半にブラック・タイヤでコンシスタントにトップ6につけていた。それは、いまの自分たちのクルマが5~6番手にいるということだと思うんですよね、現実的に」と話す琢磨の目には闘志が戻って来ていた。

「昨日までとはチームの士気が違います」と語る琢磨

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「今日の自分たちは15番手からのスタートだから、トップ10には行けると信じているし、トップ6フィニッシュを目指したいですね」との意気込みも飛び出した。中団からのスタートだと早い段階でピット・インしての3ストップ作戦……という手には出にくい。トップ・グループと同じオーソドックスな作戦で行くのが常道となる。琢磨は、「グリーンがずっと続くレースとなったら3ストップでしょうけど、ストリート・レースだからイエローは出るでしょう。その結果2ストップになると思います」とも話した。彼はウォーム・アップでの自分たちの走りから、”セオリー通りの戦いぶりでも上位進出ができる”手応えを掴んでいる。「昨日とはレースに向けての自分やチームの士気の高さが違います。レッド・タイヤはそこそこ持つので、今日はブラックでスタートして、その後にレッド、レッドという作戦にするかもしれません。ブラックがあまりにも良かったらブラック、ブラック、レッドになるでしょうが……」。

3番手にはディクソン、4番手はマクロクリン

 3番手は1分00秒8092のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、4番手は1分00秒8720のスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)。5番手は1分00秒9414のリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)。ここまでがレッド・タイヤでのベスト・ラップ。6番手以下にはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、エド・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)、グレアム・レイホール*レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)と続いていた。
 ロング・ランを行っていたのはマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とセバスチャン・ブルデイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)で、どちらも20ラップ以上の連続走行。エリクソンのベストは1分01秒6187で17番手、ブルデイは1分01秒9786で22番手だった。
以上

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