2011年5月22日日曜日

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 ポール・デイ:予選前に3人がエンジン交換。その事情は……

マルコ・アンドレッティ
Photo:INDYCAR
 今年のインディ500で、予選前までにエンジンを交換したドライバーが3人いる。本来ならエンジンの交換は有り得ないはずなのだが、事情によって換装は行われる。

 その最初はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)だった。「プラクティスでスピードが伸びないのは、エンジンのパワーが出ていないせいだと考えられる」とホンダに交換をリクエストしたのだ。彼らは交換を許可され、木曜日から新エンジンで走っている。次が、その木曜日のプラクティス開始早々に大クラッシュ&火災を経験したシモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)、そして3番目は、ポール・デイのプラクティスでクラッシュしたライアン・ブリスコーだ。シモーナのケースも、ブリスコーのケースもエンジンに対するダメージは大きく、フレッシュエンジン投入は避けられなかった。

 マルコは、エンジン換装後もスピードは基本的に上がっていない。彼らのスピードが上がらないのは、エンジンのせいではなく、チームのセッティングが良くなっていないからだ。去年のトニー・カナーンのケースが、今年は5人のうちの4人のドライバーに波及してしまったかのようだ。マルコはポール・デイの朝のプラクティスで224マイル台前半しか出せず、34番手だった。彼の叔父さんにあたるジョン・アンドレッティも35番手、マイク・コンウェイはさらに悪い40番手だった。ライアン・ハンター-レイは少し良い、29番手と苦戦組に含まれる。セッティングの考え方が違うダニカ・パトリックだけは14番手と好調なのだが、ヘタをすると複数の予選落ちを出してしまいそうな雰囲気になっている。

 こうなると予選の戦い方も難しくなる。夕方4時から雨が降る予報もあるため、判断がさらに難しい。
 彼らはいったいどんな手に出てくるか? 
 現状からセッティングを少しだけ変更し、実走テストなしに予選に挑む? これは多少のリスクが伴うが……。

 自分のアタック順が来ても走らず、全員に一度以上のアタックのチャンスが与えられ、コースがオープンになったところで新セッティングを試すという手もある。マシンが良くなったことを確認できたら予選アタックを行うという慎重策だ。しかし、これには問題がある。雨で予選時間が短縮された場合など、コースがプラクティス用にオープンにならない可能性もあるからだ。

4 件のコメント:

  1. アレックス・タグリアーニ調子良いですね!

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  2. stagger_39さん、コメントありがとうございます。

    現地、ジャックからタグアーニ情報を受け取りました。

    「タグリアーニ、去年もインディ500で速かったですよね。確かザ・ファスト9を選ぶ第1セッションで2位になり、最終的には5位だった。今年もマシンは同じなので、去年の自分たちのセットアップをベースに空力を少し、幾つかの面で変更したら更に良くなったって本人は言ってます」

    ということだそうです。さ、このあとの予選はどうなるか? 楽しみにしてみましょう。(更新係)

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