2011年8月27日土曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント73 R13 インディ グランプリ オブ ソノマ Day1 プラクティス1 「あまりにも走る時間が短くて、やりたいことがはたくさんなるけれど半分もできませんでした」

プラクティス前、バッサーと話す琢磨。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
第13戦インディー・グランプリ オブ ソノマ
Indy Grand Prix of Sonoma
Infineon Raceway

インフィネオン・レースウェイ
カリフォルニア州ソノマ
コースタイプ:ロード
全長:2.303マイル(=約3.706km)×75周
Day1 8月26日
プラクティス1 1分20秒9204 23位 11周走行

リベンジの気持ちとは裏腹の結果となったプラクティス1

 佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は現在、ランキングトップ10にギリギリ入っている10位なので、プラクティス1回目は30分間のみの走行となった。
 琢磨はタイヤ1セットを使って11周を走り、7周目に1分20秒9204=平均時速102.456mph(=約164.852㎞/h)のベストをマークした。しかし、これは28台出走中の23番手に位置するものだった。トップのフランキッティには1秒4935もの大差をつけられている。KVレーシング・テクノロジー・ロータスは、EJ・ビソが1分20秒3457で8番手につけたが、琢磨同様に30分間しか走れなかったトニー・カナーンは1分20秒8517がベストで、順位は琢磨のひとつ上の22番手だった。今回の第13戦のスタートは非常に厳しいものとなっている。
 去年のソノマでも、琢磨は最初のプラクティスで25台出走中の20番手と出足が良くなかった。大きなアップ&ダウンと高速コーナーの多いキャラクターのコースをKVレーシング・テクノロジー・ロータスは苦手としているようだ。マシンがドライバーたちの思う通りに動いてくれないのだ。
 昨年の琢磨は予選が17位で、決勝も18位という不本意な結果に終わった。「今年はそのリベンジを!」という気持ちを琢磨は強く持っている。しかし、2回目の挑戦となる今年も週末最初のセッションを芳しいものとはできなかった。
 琢磨陣営は明日、テストとも今日のプラクティスとも異なるマシンセッティングを試すこととなりそうだ。去年のデータも踏まえ、また新たな方向性を探ることで、予選では一気に上位陣へと食い込んで行くことを目指す。マシンのパフォーマンスを向上させ、決勝でも安定した戦いぶりでトップグループへと加わって行くのが彼らの目標だ。


Jack Amano(以下――):難しいプラクティス1回目になっていましたね。何がどうなっていたのでしょう?

佐藤琢磨:う~ん……実質2回の走行だけだったので、ちょっとあまりにも走れた量が少ないですね。先週のテストでもかなりバランスを取るのが難しくて、それの対策をしてきたまでは良かったんですけど、フィーリングとしては少し安定方向になったんだけど、クルマのスピードが伸びてかないですね。

――テストと今回とでは大きくクルマを変更しているっていうことなんですね?

佐藤琢磨:だいぶいろいろと変えてきてます。

――テストではチームメイトのEJ・ビソが5番手と、まずまずのタイムを出していたと聞いていますが?

佐藤琢磨:ただ、マシンの動きとしてはそんなに良くはなかった。向こうは向こうで問題を抱えてた。今日のお互いのデータを見て、セッティングをして行こうと思います。

――このセッションで使ったタイヤは1セットだけでした。トップ10のドライバーは走れる時間が短かった。そこが一番の苦しさでしたか?

佐藤琢磨:短いですよね、異常に。やりたいことはたくさんあったんだけど、半分もできなかった。まぁ、もともとプログラムも立てられないんですけどね。セッティング変更に時間がかかったり、イエローがあったりで思ったより走れなかったですね。

――クルマが曲がらないとか、グリップがないとか、どういう症状が一番問題なんですか?

佐藤琢磨:グリップ感が低いし、クルマがすごいナーバス。それを抑えるために、フロントのグリップを落とすっていうか、リヤのグリップはこれ以上がらないっていうか……それが結局悩みどころですね。

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