2015年5月14日木曜日

2015 INDYCARレポート 第99回インディー500 Day3 5月13日 プラクティス3:最速は230マイルをマークしたカルロス・ムニョス!

ホンダ勢初のセッショントップはムニョス Photo:INDYCAR(Chris Owens) クリックして拡大
 
全日最速のカストロネヴェスがクラッシュ!

 昨日最速だったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が走行開始から1時間経たないうちにターン1を単独走行中にスピンし、180度回って壁にヒット(クリックして動画をチェック。後ろ向きに進んだマシンは宙を舞い、裏返しに着地した。幸いにもエリオに怪我はなかった。
 「クルマの調子はとても良かった。何が起こったのか、まだまったくわかっていない。ターン1でオーバーステアが出てスピンした。アクシデントの衝撃は小さく、着地もスムーズだった。それは良いニュース。大きな事故にならなくて僕はラッキーだった。しかし、1日の遅れを取ることになった。まだ水曜日。木曜と金曜が予選前にあるって点もラッキー。クルーたちはマシンを完璧に直してくれるに違いない。そしてまた仕事に戻るだけだ」とエリオは話していた。

クラッシュ後、僚友パジェノーのエンジンカウルを装着して再度コースイン Photo:Masahiko Amano
 今日の走行終了まで30分を切ってからエリオのマシンがチームメイトのシモン・パジェノーのエンジン・カウル装着で戻って来た。そして、慎重なシステム・チェックを行い、二度目のコース・インで226mph台をマークした。明日は走行開始から全開で行けそうだ。

ホンダ・ユーザー初のセッション・トップタイム! 

 今日のトップはカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)。一気にスピード・アップがなされ、ついに230マイル台が出た。
Photo:INDYCAR(Mike Harding)

午後6時の走行終了を間近に控えた5時53分のことだった。230.122mph。5台か6台が前を走る状況で大きなトウを受けてのものだったが、これでホンダ・ユーザーが初のセッション・トップとなった。
 2番手はタウンゼント・ベル(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)。昨日もトップ5入りしていたベルが、今日は228.969mphをマークした。
 昨日エリオがトップになったのは227.514mphのラップでだった。それが今日は、6番手となったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)までがそのスピードを上回っていた。今日は27mph台に乗っただけではトップ10入りすらできなかった。

カナーンとパドックで談笑するデイヴィソン。本日のプラクティス3位と4位だ Photo:INDYCAR(Chris Jones)

3番手はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)。
 そして、4番手にはジェイムズ・デイヴィソン(デイル・コイン・レーシング)が228.043mphで食い込んで来た。昨年がインディー500初出場だったデイヴィソンは、今日リフレッシャー・テストをクリアしたばかりだが、数台が走る後ろについて走行中にスピードの大きなジャンプ・アップがあった。彼がホンダ勢2番手となった。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
彼のチームメイトの女性ドライバー、ピッパ・マンが今日はクラッシュした。ターン4入り口でラインを外れてスピン。コース・イン側の壁にクラッシュし、ピット・ロードとコースを隔てる巨大な発泡スチロールにも激突してクルクル回転しながら最後はリヤからコース外側の壁にぶつかって止まった。マンも小さな打撲以外に怪我はなかった。
 5月3日の合同テストでトップだったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は、今日も目立たない17番手(226.660mph)だった。
 公式練習初日にトップだったセイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)は今日は5番手(227.822mph)につけた。
 昨日のトップだったエリオはアクシデントもあって15番手止まり(226.673mph)。
 昨年度ウィナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は11番手と今年はまだ本当の上位に来ていない(227.164mph)。
 そして、昨年度シリーズ・チャンピオンのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は今日は8番手だった。


佐藤琢磨、23番手タイムだが「収穫の非常に多い一日」

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は今日は23番手。ベストは226.144mph。ニュー・タイヤで出たハッピー・アワー、大きな集団での走りを重ねよう……という時にリヤ・サスペンションにトラブルが出たため、琢磨は急遽マシンを停めた。
Photo:INDYCAR(Chris Jones) クリックして拡大
 それでも、「予選を想定してダウンフォースをトリムしたセッティングでも今日は走りました。トラフィックでも結構走れました。本当のパックでは走れなかったけれど、そこで自己ベストを出しました。そして、最後にニュー・タイヤでもうちょっとトラフィックで走りたかったんですけど、駆動系のトラブルが出てしまったこともあって終わりになっちゃいました。それでも、今日は収穫の非常に多い1日にできました」と琢磨は話していた。
以上

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