2018年6月2日土曜日

2018 INDYCARレポート R7 シボレー・デュアル・イン・デトロイト デュアル1 Day1 プラクティス1:デトロイトのプラクティス1最速はセバスチャン・ブルデイ

インディー500ではクラッシュに終わったものの、デトロイトの走りはじめでもブルデイが好調ぶりをアピール Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
シボレーの本拠地で、ホンダ勢がいきなりトップ8を独占

天候:晴れ
気温:24~25℃

 そんなに暑くはないが湿度は高い……というコンディションでのデトロイトプラクティス1、最速ラップはセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)の出した1分17秒8545だった。去年の予選2回(ダブルへダーなので)のうち速かった方のポール・ポジション・タイム(佐藤琢磨がレース2の予選グループ2でマーク)は1分13秒6732だったから、その差はかなり大きい。明日、明後日の予選でレッド・タイヤを装着した場合にどこまでタイムが縮められるのか?
 ブルデイは15周を走ったうちの10周目がベストだった。タイヤは1セットしか投入していないはずだ。


フェルッチが市街地コースでいきなりの好タイム! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
インディーカー・デビューのフェルッチが6番手タイム!

 2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。トップとは0.0623秒という僅差。3番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)でディクソンと0.0662差。以下は4番手がアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、6番目が今回がインターカー・デビューのサンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)、7番手がライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、8番手はザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)とホンダがトップ8を独占した。

フェルッチは5月31日に20になったばかり Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 フェルッチは最後の最後で6番手に飛び込んだ。ルーキーはタイヤを1セット多く使えるので、2セット投入で路面の良いセッション終了間際に好タイムを記録したということだが、初セッションで6番手は高く評価していいデビューだ。

佐藤琢磨はトップとの差0秒8で12番手
「スムーズな走りにはなっていませんが、クルマは良くなってきました」

 シボレー最上位はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の1分18秒3997。トップとの差は0.5452秒も差があった。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、トニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の後ろの12番手。タイムは1分18秒6781で、トップとの差は0.8236。
 

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 「ちょっと苦労しましたね。ブレーキがちょっとおかしくリヤがロックしちゃってて。今それをチェックしてもらってます。ステアリングも新しくしたんですが、パドルでダウン・シフトができなかった。全然スムーズな滑り出しにはなってません。それでもクルマが良くなって来ました。でも、そのタイミングでちょうど赤旗が出たりで、リズムに乗り切れなかったです。今年のエアロでダウンフォースが減らせていますが、走りにはそんなに大きな影響はないかな?
 最終コーナーと、その前のコーナーは新エアロですごく難しくなっていますね。まったくグリップしないし、リヤが流れて行っていちゃうし。ターン1、2はすごいアンダーステアでした。これまで以上にバランス・シフトが大きい。今日はグレアムと僕と、セッティングはとても似ていると思います。去年、グレアムが2勝した時のセットアップからスタートしているはずです。彼は慣れ親しんでいるセッティングですから、まだ話をしてないですけど、タイムを見る限りハッピーなんじゃないかな?
 僕の方はブレーキの引っ掛かりというか、何かトラブルがあったので、それは気になってますけど、それを除けば概ね良いですね。新しいエアロで走るデトロイトに慣れることができたので、次のプラクティスでは良くなると思います」と琢磨は話した。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングというチームだけでなく、琢磨自身も得意とするベル・アイル・パークだけに余裕が感じられる。

エンジニアも交代して心機一転のヒンチクリフは21位とスロースタート

 インディー500ウィナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、ニュー・ヨーク、テキサスとプロモーションで飛び回りお疲れなのかスロー・スタート。ベストは1分18秒9027で13番手。
 インディー500で予選落ちしてデトロイトから心機一転のジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は、1分19秒6973で23台中の21番手とパワー以上のスロー・スタート。チームメイトのロバート・ウィッケンズも15番手と目立っていない。しかし、ヒンチクリフはエンジニアも今回から新しくなっているので、しっくり来るまで少し時間がかかるかもしれない。
 今日はさらに2セッション、プラクティスがある……が、雨の予報も出されている。
以上

1 件のコメント:

  1. 天野さん、取材おつかれさまです。ブルデー、調子がいいみたいですごくうれしいです‼ブルデーは、デトロイトでは勝っていますしドライバーにとっては肉体的にも精神的にも過酷なレース場ですが私はデトロイトのレースが大好きです。去年は、レイホールが連勝してますから琢磨選手もデトロイトは得意ですし雨ならもっと期待できますよね‼私は、ブルデーに頑張ってほしいです。天野さん、インディ500から日が経っていないので大変でしょうけど体に気をつけて取材してくださいね。

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