2011年5月15日日曜日

2011 INDYCAR インサイド情報 R5 インディ500 「今年は8人が予選落ちの41台がエントリー。スポット参戦選手をチェック」

 インディ500/100周年大会。……大会ってのもなぁ。インディ500/スピードウェイ設立100周年レースでどうだ? 長過ぎか? やっぱり、一番シンプルでシックリ来るのは第95回インディ500だ。そのエントリーリスト、近年になって随分と伝統をかなぐり捨てちゃってるインディ500だが、相変わらずエントリーはドライバーでではなく、クルマで行っている。
ポール・トレイシー
Photo:INDYCAR(Bret Kelley)

 今シーズン開幕戦に出場したのが25台で、ジェイムズ・ヒンチクリフがニューマン・ハース・レーシングの2台目を走らせることになって26台になった。これが今年のレギュラードライバーの数。ロングビーチではポール・トレイシー(ドラゴン・レーシング)が走って27台になったが、彼は全戦出場しない(今のところ)。レギュラー26人は当然インディ500にもエントリーしている。ただし、それはレースに出場できるって保障にはなっていない。33台=33人の出場枠があるインディ500だが、今年は41人がエントリーしているので8人は予選落ちの憂き目に遭う。

 では、ノン・レギュラーを紹介して行こう。
 まずはアレックス・ロイド(デイル・コイン・レーシング)。彼は半分レギュラーのようなものだ。ロード&ストリートではセバスチャン・ブルデイを走らせ、オーバルはロイドに担当させる。それが今年の彼らのフォーメーションなのだ。去年のインディ500でロイドは4位フィニッシュしている。スポンサーはボーイスカウトで変わらない。

 次にトレイシー。彼はロングビーチにはドラゴン・レーシングから出場していたが、インディ500だけはドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)で走る。ドラゴンとの話が決まる前にDRRとの話がまとまっていたからだ。スポンサーはエンジンオイルなどのフィルターの「ウィックス」。チームメイトは3人いるが、レギュラーはジャスティン・ウィルソンとアナ・ベアトリスなので、トレイシーが恩恵を被るというより彼らの方が経験豊富なトレイシーの参画を頼りにできるって感じか。
 もうひとりはデイビー・ハミルトン。トレイシー同様にインディだけのスポット参戦だ。去年はド・フェラン・ドラゴン・レーシング(すでに懐かしい響き)からの出場でHP(ヒューレット・パッカード)がスポンサーだったハミルトンだが、DRRで走ることとなった今年もHPは彼をサポートするワケだ。

 トレイシーを走らせることができないドラゴンは、元F1ドライバーで元NASCARドライバーのスコット・スピードにチャンスを与えることに。彼は予選を通過すれば、トロイ・ラットマン、ダン・ガーニー、ボビー・アンサー、マリオ・アンドレッティといったビッグネームと肩を並べることになる。F1、NASCARスプリントカップ、インディカーの3カテゴリーで走ったという非常に珍しいキャリアの持ち主になるという点で。
 マリオは3カテゴリーすべてで優勝しているが……。スピードはNASCARでのオーバル経験をインディカーでも生きすことができるのか? スポンサーはファジーズ・ウォッカ。ファジー・ゼラーというマスターズでの優勝経験もあるプロゴルファーが所有するウォッカ=お酒のブランドだ。去年はビジョン・レーシングでエド・カーペンターのスポンサーになってたが、今年はなぜかドラゴンについている。
サラ・フィッシャーとエド・カーペンターの会見
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
 ドラゴンは中国人のホー・ピン・タンのインディカー・デビューにも関わる。サム・シュミット・モータースポーツとの混成チームがその任にあたる。気になるのは、スピードもタンもマシンのエントリーが1台のみなところ。クラッシュしたらオワリ? それとも、余っているところから手配をしてでも走らせる気(と予算)はあるのか……。
 ファジーのところで名前の挙がったカーペンターは、サラ・フィッシャー・レーシングで走る。ダラー・ジェネラルって「1ドル・ショップ(100円ショップの1ドル版)」が今年も彼女のチームのメインスポンサー。エドとしては、ちゃんとしたスポンサーがいるチームだし、業種的にマッチもしないので、今年はファジーんとこのスポンサーはアキラメたってところだろうか?

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