2025年8月11日月曜日

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day 決勝:ウィル・パワーがポートランド2連勝! オーワードにトラブル発生、パロウが3年連続タイトル獲得

 

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パワー、フレッシュ・レッドを生かし、序盤でイニチアチブを握る

 ポール・ポジション・ウィナーのクリスチャン・ルンドガールド(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)が規定外のエンジン交換でペナルティを受けて7番グリッドからのスタートとなったせいで、予選4位ながら3番グリッドからスタートしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)は、上位陣が早目に1回目のピット・ストップを行う作戦に出たことで、まんまとトップの座を手に入れると、そこから全力疾走を続けてレースのイニシアティヴを握り、終盤のルンドガールドとアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)のチャージを振り切ってゴールまで走り切った。
 オーストラリア出身、44歳はヴェテランは残り3戦という終盤になって、ようやく今シーズン初優勝を手に入れた。

2025年8月10日日曜日

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Race Day:スタートタイヤ

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 スタート・タイヤ

1 オーワード       オルタネート
2 ローゼンクヴィスト   オルタネート
3 パワー         オルタネート

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド:チャンピオンシップ・シナリオパロウのマジック・ナンバーは631点! 

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  パロウがオーワードよりも前でフィニッシュすればタイトル確定!

タイトル・コンテンダー
アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)=590点保有 8勝 5ポール・ポジション
パト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=469点保有 2勝 1PP

・パロウがポートランドでオーワードよりも上位でゴールした場合、パロウの2025年シリーズ・タイトル獲得が決定する。スペイン出身の28歳にとって3年連続、キャリア4回目のインディーカー・チャンピオンシップとなる。パロウはポートランドでのレース終了後に108点か、それ以上のリードを築いていればチャンピオンとなれる。

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 ウォーム・アップ:ウォーム・アップ=ファイナル・プラクティスではアレックス・パロウがトップ・タイム!

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 気温は上昇、しかし路面温度は予選時とあまり変わらないコンディションで走行開始

 25分間と短いセッションだが、予選後の夕方4時過ぎからファイナル・プラクティスが開催された。気温は31℃まで上昇。路面温度も47℃まで上がっていた。気温は今週最高、路面温度は意外に上がらず、今日の予選時とほぼ同じだった。
 大半のエントラントがレッド・タイヤの耐久性チェックに多くの時間を割き、トップ・チームの中にはセッション終盤にブラックも少しだけ確認……というプログラムを採用しているところもあった。

パロウ、ユーズド・レッドでいきなり好タイム!レースカーの仕上がりは上々

 そんな中で最速ラップをマークしたのは、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)だった。明日のレースに5番手グリッドから出走するポイント・リーダーは、レース・カー用セッティングがかなりの仕上がりとなっているようで、ユーズドのレッド・タイヤで走り出して5周目にセッション・トップとなる59秒1766を記録した。彼の全22周のうちの7周目だった。これはレース・ペースとしては速い部類に入るラップ・タイムと見られる。タイヤの仕様が変わっているので単純比較はできないが、昨年のレース中のリーダーは、1分00〜01秒台でラップを重ねていたからだ。今日のパロウが燃料をどれだけ積んでいたかも不明なので、このハイ・ペースを明日のレースでも実現可能なのかはわからないが……。
 明日は気温が今日より高くなるとの予報。ただし、スタートは正午過ぎと早目であるため、路面温度はそんなに大きくは上がらないかもしれない。今日行われたファイナル・プラクティスと結構似たコンディションになる可能性も考えられる。サマー・タイムを採用しているアメリカでは、この時期の日中の気温のピークは午後の遅目の時間帯に来るからだ。

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 予選:ポートランドの予選最速はクリスチャン・ルンドガールド!パト・オーワードが予選2位

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  ルンドガールド、2023年トロント以来キャリア3回目のPP

 今年からアロウ・マクラーレン/シヴォレーで走っているクリスチャン・ルンドガールドが、マクラーレンでの初ポール・ポジションを第15戦ポートランドで獲得した。今シーズン6回目のQ3進出を果たしたデンマーク人ドライヴァーは、プラクティス2より気温が5℃ほど高い24〜26℃、路面は12℃も高い42〜43℃というコンディションの下、6人によるPP争いで58秒3939のベスト・ラップをマークした。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ時代にPPを2回獲得し、1勝も記録しているルンドガールドだが、マクラーレンに移ってからのベスト・リザルトは、2回の2位(バーバー・モータースポーツ・パークとウェザー・テック・レースウェイ・ラグナ・セカ)で、優勝は未だない。

「マシンは昨日ほど速くはなかった」

 ルンドガールドは、「昨日の僕は両タイヤでトップ・タイムをマークしていたので、予選日に向けて楽観的になることができていた。パトはプラクティス2から予選に向けてゲインがあったということだが、僕の方は逆で、今日になったらマシンは昨日ほど速くなくなっていた。しかし、今シーズンずっと一緒に働いて来ているエンジニアのおかげで、予選でのマシンは良いものになった。マクラーレンの予選1−2は嬉しい。ペナルティがあるので、フロント・ロウから並んでスタートすることはできないけれどね」と語った。

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day2 プラクティス2:コルトン・ハータがプラクティス2でトップ・タイム

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  全車ブラックで走行、ハータがトップで2番手にはパロウ!

 昨日のプラクティス1ではエンジン関連のマイナー・トラブルもあってトップ10入りできていなかったコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)だが、先週プライヴェイト・テストを行った成果が、今日のプラクティス2で現れた。気温が19〜21℃で、路面も28〜31℃という涼しいコンディション下で精力的に25周を走り込んだハータは、その16周目にセッション・ベストとなる58秒4238を叩き出した。今シーズンは未勝利のハータ。ランキングも本人としてはおおいに不本意な7番手だ。もう今年は3戦しか残されておらず、ロードコースは今回が最後とあって、今週末には是非ともシーズン1勝目を挙げたいと意気込んでいる。

 このセッションでは全員がブラック・タイヤで走行。2番手にはポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が来た。実績十分の得意コースで、パロウはキャリア4回目のタイトルへ着々と歩みを進めている感じだ。彼は19周をこなし、その最後のラップでセッション中の自己ベストを更新する58秒4531を記録した。ハータとの差は0.0293秒という小ささだった。

2025年8月9日土曜日

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 プラクティス1:パロウ インタビュー「キッチリと良い仕事をすれば、目標は達成される。今週ここで決められたら、それはとてもうれしい」

 

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 「ポートランドは大好きなコースだが、それ以外はいつもと同じ全く同じ週末
ただチャンピオンが決まるかもしれない特別な週末であることは理解している」


――ポートランドでチャンピオン決定……の可能性アリ。経験者として、こういう週末には、どう臨む?

アレックス・パロウ:とても興奮している。その理由はたくさんあるけれど、特に大きいのは、ポートランドが自分が大好きなコースで、とても良い成績を残して来ているコースでもあるところ。僕らのシーズンはすでに驚くほど良いものになっている(8勝)のに、更に良いものとして(勝利を重ねて)シーズンを終える可能性が残されている。でも、今週末が特に他の週末と違う……ということはない。まったく普通の週末、という感じがしている。そういうアプローチを僕らがしているということ。チャンピオンが決まるかもしれない特別な週末であることは理解している。そして、まだ今シーズンは3戦が残されている。今週が最終戦で、ふたりのうちのどちらかがチャンピオン……という状況だったら、まったく違う気構えとかになるんだろうけれど。それに対して今週は、僕らにタイトル獲得を決めるチャンスがあり、しかも、そうなる可能性は結構高いものがある。自分たちがキッチリと良い仕事をすれば目標は達成される。最終的にチャンピオンになれれば嬉しいんだけれど、今週、ポートランドで決められたら、それはそれでとても嬉しい。

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day1 プラクティス1:全車セッションとグループ1クリスチャン・ルンドガールドが最速! アレックス・パロウはグループ2でトップタイム

  

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  好天の下、2025シーズン終盤3戦がスタート

 アメリカ北西部で開催される唯一のインディーカー・イヴェント=ビットナイル・ドット・コム・グラン・プリ・オヴ・ポートランドが今日、スタートした。フラットな高速ロードコースは全長が1.964マイルと短め。天気は快晴。路面は当然ドライ。気温は26〜28℃で、とても快適なコンディション下でのセッションとなった。路面温度は43〜47℃。

ルンドガールド、全車セッション最終盤にパロウを逆転!

 40分間の全車セッションでは、全車がブラック・タイヤで走行。クリスチャン・ルンドガールド(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)が59秒1037で最速だった。セッション終盤、自身の13周目でそのラップ・タイムは記録された。

 全車セッション2番手はポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)。彼のベストは59秒2060。16周をこなした彼は、そのうちの13周目で自己ベストをマーク。トップに立ったが、ルンドガールドが最後の最後で彼より0.1023秒速いラップを記録し、トップの座をかっさらった。

2025 INDYCAR R15 ビットライン・コム・グランプリ・オヴ・ポートランド Day1:逆転タイトルへの最大のポイントを迎えたオーワード

 

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優勝か、それに近い順位でパロウよりも上位フィニッシュが必須

 ポイント・スタンディングで2番手につけているパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)がアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)を逆転してチャンピオンになるためには、今週末は必ずやパロウよりも上位でレースをフィニッシュしなくてはならない。

 オーワードは、スピードがあるだけでなく、若いうちから(今でも26歳だが……)ポイントを確実に稼ぐという点でも優れた能力を発揮して来ているドライヴァーだ。2025年のNTTインディーカー・シリーズにおける彼は、開幕からの14レース=1870周のすべてを走り切って来ているただ一人のドライヴァーとなっている。しかし、今週末の彼に求められるのは完走ではなく、優勝かそれに近い成績だ。

2025年8月8日金曜日

2025 INDYCAR レポート R15 2025 2025 ビットナイル.com グラン・プリ・オヴ・ポートランド・プレゼンテッド・バイ・ROI プレビュー:パロウ、ポートランドでのタイトル決定なるか? 唯一タイトルの可能性を残すオーワード、そして事前テストを行ったアンドレッティ勢に注目!

 

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コース: ポートランド・インターナショナル・レースウェイ

     オレゴン州ポートランド

     全長=1.964マイル コーナー数=12

     110周=216.04マイル

 

アメリカ北西部唯一のインディーカー・イヴェント

 

 オレゴン州ポートランドにあるポートランド・インターナショナル・レースウェイ(PIR)での31回目のインディーカー・レース(CARTが1984-2003、チャンプカーが2004-2007、

インディーカーが2018、2019、COVID-19での休催を挟んで、2021-現在)は、アメリカ北西部で開催される唯一のインディーカー・イヴェント。NASCARはトラックのレースを2シーズンほどPIRで行ったことがあるが、トップ・シリーズは、このエリアでのレースを行なって来ていない。NHRAドラッグ・レーシングは、オレゴンの北隣りのワシントン州シアトルでのレース・イヴェントを長年行って来ている。


 PIRは、ほぼフラットな高速ロードコース。メイン・ストレートはドラッグ・ストリップとしても使われるほど長く、その先にはタイトな右直角コーナーと、鋭角に曲がる左コーナーを組み合わせた”フェスティヴァル・シケイン”がある。コース前半の連続するコーナー群は、逆バンク気味になっているところもあり、繊細なマシン・コントロールが求められ、バック・ストレッチ・エンドには超・超高速コーナーが待ち構え、メイン・ストレートへと繋がる最終ターンはラップ・タイムに大きな影響を与える長い右コーナー。


 ビットナイルはこれで3年連続のタイトル・スポンサー


スケジュール=すべて現地時間(パシフィック・タイム)

・プラクティス:金曜日 午後2時30分〜4時

       :土曜日 午前9時〜10時

            午後5時30分〜6時

・予選:土曜日 11時30分〜午後1時

・決勝:正午スタート

 

2024シーズンはパワーとパロウの一騎打ち

オルタネートを予選で温存したパワーの勝利に

 

 昨年のウィナーはウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。

 シーズン3勝目を挙げ、チャンピオン争いの2番手に浮上した。

 ポール・ポジションはサンティーノ・フェルッチ(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)だった=インディーカー・キャリア初。しかし、レースはパワーとアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の一騎打ちとなった。フェルッチは長いレースでも速いペースを保ち続けるレヴェルにはなかった。

 タイヤ・ストラテジーは、パワーもパロウもスタートでプライマリー装着。

 31周を終えて1回目のピット・ストップを先に行ったのはパワーの方で、彼はオルタネートにスイッチ。

 次のラップでパロウはピット。パワーとは敢えて異なる作戦を採用=プライマリー連投とした。

 プラクティス、予選に比べて気温も路面温度も若干高いコンディション下、速いのはオルタネートの方で、パワーが優位を築き上げた。パロウは珍しくプッシュ・トゥ・パスを多用して差を縮めようと試みるが果たせず。2回目のピット・ストップに先に飛び込んだ。56周終了時点で、ここでパロウはフレッシュ・オルタネートを履いた。

 パワーはその次のラップにピットし、ユーズド・オルタネートを選択。予選ファイナルでオルタネートを温存した作戦が大きな効果をもたらした。

 

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 86周を終えてパワーは3回目のピット。残してあったフレッシュ・オルタネートで残り23周の逃げ切りにかかる。パロウも次の周にピット。しかし、プライマリーしか残されていないパロウは逆転のための猛チャージをかけることができず。9秒8という大差でパワーが勝利した。3位はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。

 4位はコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)。彼らのマシンはガナッシ、ペンスキーの2チームに対して劣勢にあり、表彰台を争える状況にはなかった。

 

ポートランドでのパロウのタイトル決定を防ぎたいオーワード

そして今年最後のロードコース戦に懸けるアンドレッティ勢も注目

 

 しかし、先週のラグナ・セカを終えてからポートランドでプライヴェイト・テストを行なっているアンドレッティ・グローバル勢は、今週末に向けて戦闘力を上げている可能性アリ。ハータは今季未勝利なので、是非とも今年最後のロードコース戦で勝ちたいと考えていることだろう。カイル・カークウッドは自己ベストを更に更新するシーズン4勝目を目指す。そして、2年続けて不運に見舞われ続けているマーカス・エリクソンも快走・上位フィニッシュを熱望している。

 

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  今年のロードコースでは、アロウ・マクラーレン/シヴォレー、エド・カーペンター・レーシング/シヴォレーのパフォーマンスが向上している。打倒パロウの可能性を少しだが残しているポイント2番手のパト・オーワード(マクラーレン)は、何としてでもポートランドでのタイトル決定は防ぎたい。彼のチームメイトのクリスチャン・ルンドガールドもキャリア2勝目、マクラーレンでの初勝利を狙って来る。デビュー2年目のクリスチャン・ラスムッセン(ECR)、彼のチームメイトのアレクサンダー・ロッシ、メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダのフェリックス・ローゼンクヴィストとマーカス・アームストロング、チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダの若手のキフィン・シンプソン、ルーキー・オヴ・ザ・イヤー獲得に最も近い位置にいるルイ・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)らの戦いぶりも楽しみだ。

 

タイトルと同時にシーズン最多勝に突き進むパロウ、ポートランド過去4戦で2勝!

 

 2025年シーズンももう残すところ3戦。今年は、今週末のポートランドでの第15戦でパロウがキャリア4度目、3年連続のシリーズ・タイトルに手を届かせる可能性がある。パロウはすでに今シーズンの14戦で8勝を挙げて来ているが、その中にはインディアナポリス500マイルでの初優勝=スーパースピードウェイ初優勝と、アイオワ・スピードウェイでの優勝=ショート・オーヴァル初優勝が含まれる。

 パロウがポートランドで勝つと、それは今シーズンの9勝目となり、残る2戦のどちらかで更に勝てば年間10勝でAJ・フォイトとアル・アンサーと並び、年間最多勝利ドライヴァーとなる。2戦とも勝てば新記録樹立ということ。ポートランドはパロウが得意とするコースで、インディーカー・デビューからの4シーズンで2勝(2021年、2023年)を挙げている(2022年は12位、2023年は2位フィニッシュ)。

 

ホンダ、マニュファクチャラーズ・タイトルここで決定なるか

 

 今週末にはホンダの2025年マニュファクチャラーズ・タイトル獲得が決定する可能性もある。2021年以来となる通算7回目の栄冠獲得決定はなるか。

 ホンダは今シーズンすでに行われた14戦で12勝という圧倒的な成績を残して来ている。その12勝の中には、インディアナポリス500マイルでの勝利も含まれる。そして、ロードコースにおけるホンダ勢は今シーズンの6戦で6勝とパーフェクト・パフォーマンスを見せて来ている。ポートランドでもホンダ・パワーを駆るドライヴァーが勝つ可能性は高い。2025年のロードコースx7=ホンダの完全制覇はなるか?

 まだポートランドを含めて3戦が残されているが、すでにホンダは年間12勝=近代インディーカー・シリーズにおける最多勝記録(2023年:ホンダ)に並んでいる。ポートランドからの3レースにおいて、ホンダはその記録をどこまで伸ばせるだろうか。


 今週末のオレゴン州ポートランドは、雨の降る確率が低く、最高気温はレース・デイの最高が35℃に届くとの予報。緯度の高いエリアで、最低気温は金曜が14℃、日曜は19℃と低めだが、全面ドライ・コンディションでの戦いとなりそうだ。


以上

2025年7月28日月曜日

2025 INDYCAR レポート R14 ジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モントレーRace Day 決勝:アレックス・パロウ=ウィン・ナンバー8!クリスチャン・ルンドガールドが2位フィニッシュ

 

Photo:Penske Entertainment

ポールポジションスタートのパロウ、完全勝利

 気温は18〜19℃。路面温度も44〜48℃という真夏とは思えない低温コンディションでのレースとなったジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モンテレーは、ポール・ポジションからスタートしたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が完勝した。
 フレッシュ・レッドでスタートしたパロウは、セカンド・スティントにスカッフド・ブラックを投入し、レース後半はユーズド・レッドを二連投した。レース前に言われていたのは、”ユーズド・レッドでのフル・スティントは難しい”というものだった。しかし、実際にはユーズド・レッドの耐久性はそこまで悪くない……どころか、かなり良かった。

2025年7月26日土曜日

2025 INDYCAR レポート R14 ジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モントレー Day1 プラクティス1:全車セッションはアレックス・パロウがトップ・タイム! グループ・セッションはパト・オーワードとコルトン・ハータが最速!!

 

プラクティス1から積極的に走行したパロウ Photo:Penske Entertainment

去年から路面グリップが大きくダウン! 原因は路面の劣化か?

 去年のラグナ・セカでのプラクティス1最速は、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)による01分07秒6325だった。今日行われた今年最初のプラクティスでは、1分09秒2069がベストだった。グループ・セッションが設けられてレッド・タイヤで思い切り走れる時間が与えられ、去年はまだ導入されていなかったハイブリッド・パワーも使えるというのに、去年より2秒も遅い。なぜか? それは路面の劣化でグリップ・レヴェルが落ちているかららしい。ハイブリッド・システム搭載でマシンが重くなったから……ではなく。ラグナ・セカのあるカリフォルニア州モンテレイは、サン・フランシスコの南西60マイルほどの太平洋岸の街。雪が降るほど寒くなるエリアではない。舗装に使われたアスファルトのクォリティでも悪かったんだろうか…………舗装し直してから1年経った去年の時点で、ドライヴァーたちはすでにグリップが大きくダウンしているのを感じていたようだ(PPは1分06秒6416)。

ジャック・アマノのインディーカー・レポート_メールマガジン:ラグナ・セカのプラクティス前、ドライバーたちに一問一答

「マシンが重いので常に限界ギリギリに保っておく必要がある
そこが自分たちの優位につながっているのかも知れない」
アレックス・パロウ

――ハイブリッド搭載で重くなったマシンで一番速い秘密は?
アレックス・パロウ:NASCAR参戦に向けて、重いマシンのドライヴィングを研究、準備しているんだ(笑)。自分としては、重くなったマシンでライヴァルたちより上手くドライヴィングができているとか、自分のスタイルが合っているのか、というのはわからない。まず、今年の僕らはライヴァル勢より仕上がりの良いマシンを手にできているケースが多く、そうしたマシンに対して自分のドライヴィングを合わせることが上手く行っている。そのため、楽にレースを戦うことができている。去年までのマシンと、ハイブリッド搭載マシンとの間に大きな差があるとは思わない。でも、僕はハイブリッドのマシンが好き。それがなぜなのか、明確な理由はわからない。重いマシンはタイヤに対する負担が大きくなっているので、110パーセントのプッシュは不可能で、常にマシンを限界ギリギリに保っておく必要がある。その点が自分たちの優位に繋がっているのかもしれない。

2025年7月25日金曜日

2025 INDYCAR レポート R14 ジャバ・ハウス・グランプリ・オヴ・モントレー プレビュー:パロウの優位を崩すドライヴァーは?

 

Photo:Penske Entertainment 

予選を完全にスウィープした昨年のパロウ 

昨年の予選はパロウが3ステージ全てを制する完全制覇!そしてホンダ勢が予選2列目までをスウィープ
 昨年は6月の開催だったカリフォルニア州モンテレイにあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカでのレース。ポール・シッターはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)だった。Q1(グループ2)、Q2、Q3で最速ラップを記録しての予選・完全制覇が成し遂げられた。
 予選のコンディションは、気温が23℃、路面は57℃とあまり夏らしくないもので、予選の最速ラップ=1分07秒1465は、Q3において、ユーズド・レッドで記録された。今年もどうやら、そんなに暑い週末とはならない予報が出されている。

 予選2位はカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)。予選3位はフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ)。予選4位はコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)……とホンダ勢が予選トップ4を独占した。この4人は今年の予選でも速いだろう。

2025年7月20日日曜日

2025 INDYCAR レポート R13 オンタリオ・ディーラーズ・ホンダ・インディ・トロント Day 2 プラクティス2:ハータ、2位以下に0.1秒つける驚速ラップをマーク

 2025 INDYCAR レポート R13 オンタリオ・ディーラーズ・ホンダ・インディ・トロント Day 2 プラクティス2:ハータ、2位以下に0.1秒つける驚速ラップをマーク

<昨夜のうちにバンプを削り路面改修、一気にタイム向上!>
 昨日のプラクティス1では気温が22〜24℃。路面温度は48℃だった。土曜日午前中のプラクティス2では、気温は22~23℃。路面は36〜39℃だった。そこまでの違いはなかった2セッションだが、今朝は多くのチームが明確なタイム短縮に成功していた。各チームともマシン・セッティングを調整し、向上させている上に、昨晩のうちにインディーカーのオフィシャルがバンピーになり過ぎている部分を削って走り易くしたことが効果を発揮したようだ。

2025年7月17日木曜日

ジャック・アマノのインディーカー・レポート メールマガジン:第13戦トロント プレビュー

 

Photo:Penske Entertainment

 

 トロントで伝統的な強さを見せるアンドレッティ・グローバル

 

 今シーズン唯一のアメリカ国外イヴェント=カナダのトロントで開催されるオンタリオ・ホンダ・ディーラーズ・インディー・トロント。


 トロントでのインディーカー人気は高い。それはCART主催時代の1986年から、ほぼ休みなしでレースを開催し続けて来ているから(チャンプカーがIRLに統合された2008年と、パンデミックの2020、2021年はレースなしだった)。

 初レースのウィナーはボビー・レイホールだった。マイケル・アンドレッティは7勝=イヴェント最多。ダリオ・フランキッティが3勝。トロント近郊出身のポール・トレイシー、アル・アンサーJr.、セバスチャン・ブルデイが2勝している。現役勢ではスコット・ディクソンの4勝が最多で、ウィル・パワーが3勝。ジョセフ・ニューガーデンが2勝。最近のウィナーは、去年がコルトン・ハータ。一昨年がクリスチャン・ルンドガールド。は3年前はディクソンだった。

2025年7月14日月曜日

2025 INDYCAR レポート R12 ファームズ・トゥ・フィニッシュ275・パワード・バイ・スーカップ Race Day 決勝 その2:レース1に続き、レース2勝利をつかめなかったニューガーデンの不運と決意

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明らかにマシンの仕上がりが良かったニューガーデン

アンダー・グリーンで13位まで落としたポジションを挽回!


 トップを走る者は、クリーン・エアがウィングに当たるので有利。しかし、バック・マーカーに追い付くと、彼もまたダーティー・エア(=乱気流)の悪影響下に陥る。

 僅かではあるが、明らかに遅いマシンの背後に迫った途端、後続は一気に差を縮めて来る。ポール・スタートだったアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)は64周に渡ってトップを快走したが、予選4位から2番手へと浮上して来ていたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が2回目のイエロー明けのリスタートから2周をかけて彼をパスすることに成功した。マシンの仕上がり具合は、レース1でも優勝を争ったニューガーデンの方が一段上だったのだ。

2025 INDYCAR レポート R12 ファームズ・トゥ・フィニッシュ275・パワード・バイ・スーカップ Race Day 決勝:パロウがシーズン7勝目! チップ・ガナッシ1‐2‐3でホンダがレース1のリベンジを果たす

 

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天候:快晴
気温:27〜28℃

レース1から一転、オーヴァーテイクが増え、エキサイティングな展開に

 ダブルヘダーは2レース目がつまらないものになる時が少なくない。どのチームもレース1でのデータを使ってマシンを改善できるため、チーム間の差が縮まり、オーヴァーテイクが難しくなるのだ。しかし、今年のアイオワでは、レース2がレース1よりもエキサイティングになっていた。レース1ではチーム・ペンスキーの3台など、明らかな優位にあったマシンのみがガンガンとオーヴァーテイクを重ねて行っていたが、レース2では、コーナー部のグリップが2レーン以上の広さで高まっていた上、より多くのコンテンダーたちがセッティングを改善し、オーヴァーテイク可能なマシンを手に入れていたため、トップ・グループでも順位を入れ替えながらのスリリングなバトルが繰り広げられていた。レース1はコース上でのパスが260回で、そのうちの179回がポジション・チェンジに繋がるものだったが、今日のレース2ではコース上でのパスがレース1より120回以上も多い382回で、そのうちの229回がポジションを変えるものだった=レース1より50回も多かった。発生したオーヴァーテイクの数が多いほどレースは良いものだった、とも言えないのだがが……。

2025 INDYCAR レポート R11 シンク 275 パワード・バイ・スーカップ Race Day 決勝:パト・オーワードが今シーズン3人目のウィナーに!シヴォレーは初勝利が1−2−3−4フィニッシュ!!

 

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232周トップを守ったニューガーデン、3回目のピットストップで首位を明け渡す

 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)は完璧なレースを戦っていた。ポール・ポジションからトップを守り、232周に渡ってレースをリードし続けた。しかし、勝利は予選5位だったパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)のものとなった。3回目のピット・ストップに先に入ったのはニューガーデンで、オーワードはその次の周にピットに向かった。そして彼はニューガーデンの前へとピット・アウトした。その後、セカンド・スティントを長くしたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)らがトップを走ったが、彼らがピットに向かうとオーワードがトップに立ち、ゴールまでの33周でその座を守り通した。

2025年7月13日日曜日

2025 INDYCAR レポート R11 シンク 275 パワード・バイ・スーカップ:レース1のポール・ポジションはジョセフ・ニューガーデン、レース2のPPはアレックス・パロウ

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 マクロクリン、予選計測1周目にクラッシュ

 午後12時35分、気温が27℃、路面温度が43℃というコンディションで予選はスタート。驚いたことに、ポール・ポジション候補のスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が計測1周目のターン1でラインを外れ、スピンしてリヤからウォールにクラッシュした。直前のウォーム・アップ・ラップは平均時速が180mph台に乗っていた。ちょっとプッシュし過ぎたようだ。

レース1用計測ではニューガーデン、デイリーが1-2!

 ポール・ポジションはマクロクリンのチームメイトのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)のものとなった。彼のウォーム・アップ・ラップは平均時速179.681mphだった。
 予選2位はテストから速さを見せて来ているコナー・デイリー(フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー)のものとなった。予選2位は2022年のラグナ・セカでのカルーム・アイロット以来となるJHRにとっての予選ベスト・リザルトだ。

2025 INDYCAR レポート R11 シンク 275 パワード・バイ・スーカップ:Race Dayハイランプラクティス/プラクティス:大忙しの土曜日!シヴォレー優勢のプラクティスでスコット・マクロクリンが最速ラップ

 

Photo:Penske Entertainment

快晴の中、プラクティス、予選、決勝までの濃密なワンデイがスタート

 金曜のプラクティスが雨と竜巻警報で流れたことにより、アイオワでのレースウィークエンドは大忙しになった。土曜日は午前9時からハイ・ライン・プラクティス、プラクティスを続けて行い、昼過ぎに予選、そして夕方4時過ぎからレース#1を行うスケジュールとなったのだ。

 土曜日のアイオワ州デ・モイン界隈は快晴。風もあり、朝8時55分に予定通りに全車のインストレーション・ラップが行われ、9時からハイ・ライン・プラクティスが始まった。
 ハイ・ライン・プラクティスをまずは2グループで行って、その後すぐに全車走行オーケイのプラクティスを45分間が開催された。

2025年7月12日土曜日

2025 INDYCAR レポート R11 シンク 275 パワード・バイ・スーカップ 7月11日:天候急変!竜巻警報発令で金曜日の走行はキャンセルに


Photo:Penske Entertainment 
天候:晴れ のち 雷雨
気温:24〜29℃

竜巻警報まで出た金曜日はインディーカーの走行なし

 アイオワ州ニュートンにあるアイオワ・スピードウェイ、インディーNXTのプラクティス1は予定通りに午後1時半にスタートしたが、雨雲到来で午後2時過ぎに一旦走行ストップ。最初は小降りだったが、10分も経たないうに強烈な豪雨に変わり、セッション終了。この後すぐに雨は止んだが、竜巻警報が出され、スピードウェイに警告音が鳴り響くことに。

2025年7月10日木曜日

2025 INDYCAR レポート R11 SYNK 275 POWERD BY SUKUP 、R12 FARM TO FINISH 275 POWERD BY SUKUP プレビュー:2024年のアイオワ・レース#1はハイブリッド・インディーカーでの初オーヴァル・レース!ウィナーはレース#1がスコット・マクロクリンで、レース#2はウィル・パワーが勝利


Photo:PENSKE Entertainment 

アイオワ・スピードウェイ: アイオワ州ニュートン(2006年開業)
全長0.894マイル(*0.875マイル説もあり)
バンク:フロントストレイト=10度
    バックストレイト=4度
    コーナー=12〜14度
最初のインディーカー・レース:2007年

今年もダブルヘダー
レース#1 シンク275・パワード・バイ・サカップ:275周
レース#2 ファーム・トゥ・フィニッシュ275:275周

ウィナー
2024:レース#1 スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2023:レース#1 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2022:レース#1 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 パト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)
2021:レース開催なし
2020:レース#1 シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
   レース#2 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2019:ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)
2018:ジェイムズ・ヒンチクリフ(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)

・チーム・ペンスキーが5連勝中で、シヴォレーは2016年から12連勝中! 今年はホンダが開幕から10連勝中だが、アイオワでついにシヴォレーが勝つ??

2025年7月7日月曜日

2025 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Day2 予選:ミッド・オハイオのポール・ポジションは2年連続でアレックス・パロウのものに

Photo:Penske Entertainment(James Black)

 

パロウ、予選を前にアグレッシブさを取り戻す

 ポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が、ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースで今シーズン3個目のポール・ポジション獲得を果たした。

 Q1のグループ2をトップでクリアしたパロウだったが、Q2ではロード・アメリカ・ポール・ウィナーのルイ・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)とクリスチャン・ルンドガールド(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)に次ぐ3番手だった。この結果を見て、「もっとアグレッシヴにいかなくては!」と気持ちを入れ替えた彼は、最終的に予選2位となったルンドガールドに0.1911秒の差を付けてPPを奪取した。

2025年7月5日土曜日

2025 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Day1 プラクティス1:ドライバーコメント

Photo:INDYCAR

アクシデントは起こしたが成果のあったセッションだった
コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)

 ドタバタのスタートになった。それでも、用意していたセッティングのトライはできた。ターン6でアクシデントは起こしたが、成果のあったセッションだった。
 今日はグリップが低かった。その理由はわからない。マシンが滑り出すと、もう猶予を与えてくれない。今日は普段よりその傾向が大きく出ていた。以前よりもドライヴィングは難しくなっているかもしれない。
 4週末で5レースというスケジュールが僕は好き。マシンを走らせるのが大好きなので、たくさん走れるのは、自分にとっては良いこと。このスケジュールが大変な人々がいるのも確か。

2025 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Day1 プラクティス1:ブラック・タイヤ最速はウィル・パワー!レッドではカイル・カークウッドがトップ・タイム

スペシャルなカラースキームで登場したカークウッドがプラクティス1トップタイム! Photo:INDYCAR

 プラクティス1=75分間

天候:快晴
気温:32℃
路面温度:48〜50℃

全車セッションではパワーがトップ・タイム!

 高温だが、つい最近の東京ほど多湿ではないコンディションとなったミッド・オハイオでのプラクティス1、ブラック・タイヤでの全車セッション(=40分間)ではウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)が最速となる1分06秒8215をマークした。2番手はフォックス・スポーツのスペシャル・カラーで今回走っているマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)=1分06秒8335。3番手は前戦ロード・アメリカでキャリア初ポール・ポジションを獲得したばかりのルーキー=ルイ・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)=1分06秒9359だった。

2025年7月4日金曜日

2025 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ プレビュー:優勝候補ナンバー・ワンはやはりアレックス・パロウ! それを阻止するシェヴィー・ドライヴァーの筆頭候補はパト・オーワード!!

ホンダ開幕10連勝なるか!? カークウッドはミッド・オハイオにホンダのスペシャルカラースキームで登場 Photo:INDYCAR

ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コース


オハイオ州レキシントン

コロンバスの北:約60マイル

クリーヴランドの南西:約90マイル


全長:2.258マイル

コーナー数:13


レース距離:今年から90周(去年までは80周)

プッシュ・トゥ・パス:200秒間(1回につき最長20秒)

ハイブリッド・パワー:使用回数は無制限(1周につき最大365kj)


タイヤ:ファイアストン

プライマリー、オルタネイト:どちらも5セット

レースでは、ウェット・コンディションとならない限り、

プライマリー1セットと、フレッシュ・オルタネイト1セットの使用義務づけ